【医師監修】パートナーがクラミジアと診断されたら。症状がなくても同時検査・治療を|恵比寿 モイストクリニック

【医師監修】パートナーがクラミジアと診断されたら。症状がなくても同時検査・治療を|恵比寿 モイストクリニック

「パートナーが、クラミジアに感染したみたい…」

もし大切な人からそう告げられたら、大きな不安と心配に襲われるのは当然のことです。ご自身に症状がなくても、「自分は大丈夫だろうか?」「これからどうすればいいの?」と様々な疑問が頭をよぎるでしょう。

でも、安心してください。クラミジアは、パートナーと二人で、正しい知識を持ってきちんと対処すれば、しっかりと治せる感染症です。

この記事では、性感染症専門のモイストクリニック(恵比寿)が、パートナーがクラミジアと診断された時に、あなたが次に取るべき行動を分かりやすく解説します。

この記事の要点(30秒でわかること)

  • パートナーが陽性なら、あなたも必ず検査を。 症状がなくても感染している可能性が高く、二人で同時に治療しないと「ピンポン感染」を繰り返してしまいます。
  • 性行為はすぐに中止。 治療が完了し、お互いの治癒が確認できるまで、コンドームを使っても性行為(オーラル、アナル含む)は控えましょう。
  • 治癒確認の検査は治療開始から2〜3週間後が最適。 早すぎると正確な結果が出ないことがあります。
  • 3ヶ月後の再検査も重要。 近年増加している再感染を防ぐために推奨されています(米CDC)。

不安なあなたへ。まずやるべき「4つのステップ」

パニックになる必要はありません。落ち着いて、以下のステップを一つずつ進めましょう。

  1. 性行為を完全にストップする
    まず、オーラル(口)、アナル(肛門)を含め、一切の性行為を中止してください。これは、お互いを再感染のリスクから守るための最も重要なステップです。
  2. 二人で一緒にクリニックを予約する
    ご自身の症状の有無にかかわらず、必ずパートナーと一緒に検査を受けましょう。 モイストクリニックは、お忙しい方でも受診しやすいよう、恵比寿駅徒歩3分、夜22時まで・年中無休で診療しています。来院が難しい場合は、24時間対応のオンライン診療もご利用いただけます。
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  3. 同時に治療を開始する
    検査結果に基づき、医師が適切な治療薬を処方します。日本のガイドラインでは、状況によって検査結果を待たずに治療を開始することも妥当とされています。大切なのは、パートナーと治療のスタートとゴールを合わせることです。
  4. 他の性感染症(STI)も同時にチェックする
    クラミジアに感染している場合、HIV、梅毒、淋菌など他の性感染症にも同時に感染している可能性があります。一度の検査でまとめてチェックすることで、早期発見・早期治療に繋がります。

なぜ「二人で同時」の検査・治療が絶対に必要なの?

クラミジアは、感染しても女性の約8割、男性の約5割が無症状と言われています。つまり、症状がないからといって、感染していないとは言い切れません。

もし片方だけが治療して治っても、治療していないパートナーから再びうつされてしまう…この終わりのないループを「ピンポン感染」と呼びます。

このピンポン感染を防ぐ唯一で確実な方法が、「二人で同時に検査を受け、同時に治療を完了させること」なのです。東京都などの公的機関も、この同時検査・治療の重要性を強く呼びかけています。

検査と治療の「タイミング」完全ガイド

Q. いつ検査を受ければいい?

A. パートナーの陽性がわかったら、できるだけ早くご相談ください。

クラミジアの潜伏期間(感染してから症状が出る、または検査で陽性になるまでの期間)は1〜3週間が目安です。
そのため、感染機会からすぐの検査では、まだウイルス量が少なく陰性(検出されない)と出てしまう可能性があります。

ご不安な場合は、まず早期に一度検査を受け、その2〜3週間後に再検査をすることで、より確実な診断が可能です。

Q. どんな検査をするの?

A. 精度の高い「NAAT(ナート)法」という遺伝子検査で行います。

性的な接触があった部位に応じて、以下の検体を採取します。

  • 男性: 尿
  • 女性: 膣(ご自身で綿棒で採取する、痛みのない方法です)
  • 咽頭(のど): うがい液 または 綿棒
  • 直腸(おしり): 綿棒
Q. どんな治療をするの?

A. 主に抗菌薬の飲み薬で治療します。

アジスロマイシン(1回服用)や、ドキシサイクリン(7日間服用)などが用いられます。どの薬が最適かは、医師が判断します。妊娠中の方は、使用できる薬が異なるため必ず医師にお申し出ください。

治療中〜治癒確認までの注意点

性行為はいつから再開できる?

お互いの治療が終わるまでは、絶対に再開してはいけません。米CDCのガイドラインでは、以下の期間が推奨されています。

  • 1回服用の薬: 服用後、7日間経つまで
  • 7日間服用の薬: 7日間の薬をすべて飲み終えるまで

そして最も重要なのは、「ご自身とパートナー、両方の治療が完了する」ことです。

治ったかどうかの確認は?(治癒確認検査)

「症状が消えたから治った」と自己判断するのは大変危険です。必ず医師の指示に従って、治癒確認の検査を受けてください。

  • 検査の時期:
    治療薬を飲み始めてから1週間後から検査は可能ですが、死滅した菌の遺伝子が残っていて「偽陽性(治っているのに陽性反応)」となることがあります。 そのため、より正確な結果を得るために、日本のガイドラインでは治療開始から2〜3週間後の検査を推奨しています。
  • 再感染予防のための再検査:
    治療で一度治っても、再び感染してしまうケースは少なくありません。そのため、米CDCでは治療から約3ヶ月後にもう一度検査を受けることを推奨しています。これにより、気づかぬうちに再感染していないかを確認できます。

患者様のよくある質問(FAQ)

Q1. パートナーは必ず受診が必要ですか?
A. はい、必ず必要です。 前述の通り、無症状のことが多く、ご自身が感染源となってピンポン感染を繰り返す原因になります。大切なパートナーのためにも、必ず一緒に受診してください。

Q2. 症状が全くないのですが、それでも検査は必要ですか?
A. はい、絶対に必要です。 症状がないまま放置すると、感染が進行し、男性は精巣上体炎、女性は卵管炎や腹膜炎などを引き起こし、不妊の原因になることもあります。

Q3. いつから性行為を再開できますか?
A. お薬の種類に応じて「服用後7日経過」または「7日間服用完了」し、かつパートナーも同様に治療が完了してからです。 詳しくは医師にご確認ください。

Q4. 治療確認の検査はなぜ2〜3週間後なのですか?
A. より正確な結果を得るためです。 治療直後は体内に死んだ菌の遺伝子が残っているため、早すぎる検査では「本当は治っているのに陽性」と出てしまうことがあります。1週間後から検査自体はできますが、当院では精度を重視し、2〜3週間後の検査をおすすめしています。

モイストクリニックでの安心の診療フロー

  1. ご予約(オンライン or 対面)
    24時間いつでも予約可能なオンライン診療か、恵比寿院での対面診療(9:00〜22:00・年中無休)をお選びいただけます。
  2. 問診・検査
    プライバシーに配慮した個室で、医師が丁寧にお話を伺います。必要な検査(尿、膣、咽頭など)を行います。
  3. 結果説明・治療開始
    検査結果を分かりやすくご説明し、最適な治療薬を処方します。性行為を控える期間など、生活上の注意点も具体的にお伝えします。
  4. フォローアップ
    2〜3週間後の治癒確認検査と、3ヶ月後の再検査のご予約も承ります。最後まで責任を持ってサポートします。

パートナーのクラミジア感染という事実は、二人にとって関係を見つめ直し、健康について一緒に考える良い機会にもなります。一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。

モイストクリニック情報

  • 所在地: 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-2-1 エビスマンション610
  • アクセス: JR恵比寿駅 徒歩3分
  • 診療時間: 9:00–22:00(年中無休)
  • オンライン診療: 24時間対応
  • 特徴: 匿名での検査可能、プライバシーに配慮した体制を整えています。

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▶ 恵比寿院の対面診療(同時予約可)


モイストクリニック(恵比寿)のご案内

モイストクリニックは、東京都渋谷区恵比寿にある【性感染症・男性科・婦人科】の専門クリニックです。
プライバシーに配慮した診療体制で、初めての方でも安心してご相談いただけます。

当院では、対面・オンラインのどちらでも診療が可能。お仕事やご予定の合間でも受診しやすいよう、平日夜間(22時まで)や土日祝日も診療しています。

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症状に心当たりのある方や不安がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
モイストクリニックは、あなたの健康と安心のために、丁寧にサポートいたします。

🔖 監修者情報

監修:泌尿器科医 王野(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。

🖊️ この記事の執筆者

モイストクリニック宮田先生

執筆:泌尿器科医 宮田(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。

【参考文献】
・日本性感染症学会: 性器クラミジア感染症 診療ガイドライン
・東京都感染症情報センター
・米疾病対策センター(CDC): STI Treatment Guidelines
・英国性保健・HIV学会(BASHH): Testing Guidance
・英国民保健サービス(NHS)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、必ず医師にご相談ください。