
結論
- 検査時期:感染機会の翌日から可能。時間経過で検出率は上がるため1週間以降が目安。不安な方は14日での再検査が安心です(CDCの“ウインドウ期間”運用に準拠)。
- 検査方法:お急ぎの方は【来院】で最短当日の結果報告が可能です。また、便利な【郵送検査】(検体到着後、最短翌日報告)もご用意。検査は厚生労働省承認の信頼性が高いNAAT(遺伝子検査)です。
- のど風邪との違い:咽頭淋菌は無症状〜軽症が多く、症状だけで見分けるのは困難です。オーラルセックスの経験があれば、念のため咽頭検査をご検討ください。
- 治療法:国際ガイドラインの第一選択はセフトリアキソン静注です。咽頭は治療が難しいため、代替薬を用いる場合は必ず治癒確認(TOC)を行います。
- 治癒確認(TOC):治療後7–14日後が推奨されます(CDC)。偽陽性(治っているのに陽性と出ること)を避けるため、当院では7日以降を推奨しています。
目次
- 咽頭淋菌とは?のど風邪との違い
- 症状チェック:こんな訴えに注意/“無症状”が多い理由
- 検査はいつ受ける?(最短いつ分かる?)
- 選べる検査方法:お急ぎの即日検査/便利な郵送検査
- モイストクリニックの検査フロー(恵比寿)
- 治療:注射以外の選択肢にも対応/アレルギー時の代替薬
- 治癒確認(TOC)とパートナーの対応
- よくある質問(FAQ)
咽頭淋菌とは?のど風邪との違い
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)が咽頭(のど)に感染した状態です。咽頭の淋菌感染症は自覚症状に乏しいため、気づかぬうちにパートナーへ感染を広げてしまうリスクがあります。また、咽頭は性器など他の部位より治療が難しいことが特徴です。症状だけでは一般的なのど風邪と見分けにくいため、オーラルセックスの機会があれば咽頭検査(NAAT)を追加するのが安全です。
症状チェック:こんな訴えに注意/“無症状”が多い理由
- ほとんどは無症状〜軽い咽頭の違和感のみ
- のどの痛み、赤み、扁桃腺の腫れ、白い苔(白苔)
- 首のリンパ節の腫れ
- 症状だけで淋菌感染を判断するのは非常に困難です。感染の心当たりがあるかどうかが最も重要な判断材料となります。
検査はいつ受ける?(最短いつ分かる?)
- 最短:感染機会の翌日から検査自体は可能です。ただし、あまりに早いと菌量が少なく検出できない(偽陰性)可能性があるため、不安が残る場合は“14日での再検査”を推奨します。
- 確度アップの目安:1週間後から検出率が大きく上がります。2週間後にはさらに確実性が高まります(英国の公的医療サービスNHS系の検査サービスなども淋菌のウインドウ期間を“約2週間”として運用しています)。
ポイント:早く確認したい方は、まず即日検査を受け、その結果が陰性でも1〜2週間後にもう一度検査を受けるのが最も確実で安心できる方法です。
選べる検査方法:お急ぎの即日検査/便利な郵送検査
モイストクリニックでは、患者様のご都合に合わせて最適な検査方法をお選びいただけます。
- 【お急ぎの方へ】来院による即日検査
恵比寿のクリニックにご来院いただければ、最短で検査当日に結果がわかるメニューをご用意しています。「すぐに結果を知って安心したい」「早く治療を開始したい」という方は、ぜひLINEなどからお問い合わせください。 - 【来院不要】ご自宅で完結する郵送検査
「忙しくてクリニックに行けない」「誰にも会わずに検査したい」という方のために、郵送検査キットをご用意しています。ご自宅で検体を採取して返送するだけ。検体が当院に到着後、最短で翌日には結果をご報告いたします。
いずれの検査も、厚生労働省に体外診断用医薬品として承認された、信頼性の高い検査を用いていますのでご安心ください。
モイストクリニックの検査フロー(恵比寿)
恵比寿駅近くでアクセス良好。プライバシーにも最大限配慮しております。
- ご予約:Web/LINEからご希望の検査方法(「対面診察」「オンライン診療」等)を選択。
- 検体採取:以下のいずれかをお選びいただけます。
- 【来院】:院内でスタッフがご案内し、検体を採取します。
- 【郵送】:検査キットをご自宅へ郵送します。説明書に従ってご自身で検体を採取し、当院へご返送ください。
- 結果報告:
- 【来院】:最短当日中に結果をお知らせします。
- 【郵送】:検体到着後、最短翌日に結果をご報告します。
- 陽性だった場合:速やかにオンラインまたはご来院にてカウンセリングを行い、治療方針をご提案します。
- 治療後:治癒確認検査(TOC)を必ずご案内します(後述)。
費用や受付時間、郵送検査キットのお申し込み方法は、当院の公式サイトをご確認ください。
治療:注射以外の選択肢にも対応/アレルギー時の代替薬
- 第一選択(国際標準):セフトリアキソン静注(静脈注射)が最も確実性の高い治療法です。咽頭は薬剤が届きにくく、他の部位より除菌が難しいため、国際的なガイドラインで強く推奨されています。
- 注射以外の選択肢:当院では「どうしても注射は避けたい」という方のために、“注射を用いない”治療オプションも常備しています。患者様のご希望や体質に合わせて最適な治療を個別にご提案します。
- 薬剤アレルギーへの対応:ペニシリン系などのβラクタム系薬剤に重度のアレルギーがある場合、スペチクノマイシン等の代替レジメンがガイドライン上の選択肢となります。ただし、咽頭での有効性は第一選択薬に劣る可能性があるため、治療後の治癒確認検査(TOC)を厳守します。
- 注意点:うがい薬単独での予防・治療効果は科学的に証明されていません。
クリニックの本音:咽頭淋菌の治療は、セフトリアキソンの静脈注射が最も確実で安心です。注射以外の治療を選択する場合でも、治癒確認を徹底し、万全の体制でフォローアップいたします。
治癒確認(TOC)とパートナーの対応
- 治癒確認(TOC):咽頭は治りにくいため、治療後は必ず治癒確認検査を実施します。CDCは治療後7–14日を推奨しています。それ以前だと死滅した菌の遺伝子を拾ってしまい偽陽性となるリスクがあるからです。そのため、当院では原則として“治療から7日以降”にご案内しています。
- パートナーの対応:ご自身が陽性だった場合、パートナーも感染している可能性が非常に高いです。症状がなくても必ず検査・治療を受けるようお伝えください。
- 性行為の再開:治療後7日間は性行為(オーラルセックスを含む)を避けてください。また、パートナーの治療が完了するまでは再開してはいけません。3か月後の再検査も推奨されています。
よくある質問(FAQ)
Q1. のど風邪との決定的な違いは何ですか?
A. 症状だけでは専門家でも区別が困難です。オーラルセックスの経験があり、少しでも気になる場合は、咽頭のNAAT(遺伝子検査)を受けるのが最も確実です。
Q2. いつ検査すれば正確ですか?
A. 感染機会の翌日から検査自体はできますが、より正確な結果を得るなら1週間後、さらに確実性を求めるなら2週間後が目安です。早い時期に検査して陰性だった場合、2週間後にもう一度検査すると安心です。
Q3. 検査結果はいつわかりますか?
A. 恵比寿のクリニックにご来院いただければ、最短で当日に結果をお伝えできる即日検査メニューがございます。また、ご自宅で完結する郵送検査の場合は、検体が当院に到着後、最短で翌日に結果をご報告します。
Q4. 注射が苦手です。アレルギーもありますが、治せますか?
A. はい、代替の治療法をご用意しております。例えば、アレルギーの方向けにはゲンタマイシン+アジスロマイシン等のレジメンがあります。ただし、咽頭への効果は静脈注射に劣る可能性があるため、治療後の厳密な治癒確認検査(TOC)を前提にご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
モイストクリニック(恵比寿)のご案内
モイストクリニックは、東京都渋谷区恵比寿にある【性感染症・男性科・婦人科】の専門クリニックです。
プライバシーに配慮した診療体制で、初めての方でも安心してご相談いただけます。
当院では、対面・オンラインのどちらでも診療が可能。お仕事やご予定の合間でも受診しやすいよう、平日夜間(22時まで)や土日祝日も診療しています。
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🟢 検査・診療のご予約もLINEから24時間OK
🟢 受診に関するご質問も匿名でOK
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【ご予約・お問い合わせ】
📱 LINE: @696ufkcc(友だち追加で予約・相談OK)
📞 電話:050-8885-0783(「ホームページを見た」とお伝えいただけるとスムーズです)
💻 Web予約:LINEから24時間受付中!
症状に心当たりのある方や不安がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
モイストクリニックは、あなたの健康と安心のために、丁寧にサポートいたします。
🔖 監修者情報

監修:泌尿器科医 王野(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。
🖊️ この記事の執筆者

執筆:泌尿器科医 宮田(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。
出典・根拠(主要なもの)
- CDC STI Treatment Guidelines
- BASHH 2024/25 Guideline
- Cepheid Xpert CT/NG
- NHS Sexually transmitted infections (STIs)