性感染症

あなたは知っていますか?
今、日本中で性感染症が増えています

他の感染症の数は減っていますが、性病だけが増えているという事実があります。

※クリックで拡大します

©モイストクリニック

性感染症(性病)とは

性感染症とは、「性的接触によって感染する病気」と定義されます。そのため「性病」や「STD(sexually transmitted disease)」とも呼ばれています。

普通の性器の接触によるだけではなくオーラルセックスやアナルセックスなど性的な接触で感染する。誰にでも生じ得る健康問題であるといえます。

無症状が多い事実

性感染症は無症状であることも多く、症状を感じないあるいは症状が軽くて性病と気が付かないということがあります。その結果感染が知らない間にか他の人へ広がってしまうという事態になります。実際、現在このような事態があり日本でも性病が蔓延している地域が多くあります。

自覚症状があっても医療機関を受診しにくいことがあるなど、正しい治療に結びつかないことも多く、例えばクラミジアに罹患した女性のひどい症例では性病を我慢していたせいで肝臓に癒着、炎症が起こることもあります。これをフィッツフューカーティス症候群といいます。


(wikipedia より引用)

放って置くと不妊の原因に

性感染症を放って置くと、体に入り込んだ細菌が精管や卵管に侵入して炎症を起こすことで、男性でも女性でも不妊の原因となります。

赤ちゃんを産める年齢の女性が罹患した場合には、おなかの赤ちゃんに感染がうつることもあり、子供の成長に非常に影響を与える深刻な問題となります。

数ヶ月に1度の検査で安心を

性感染症は、正しい知識と注意深さによる予防、そしてもし罹患した場合には早期の発見と早期治療が重要です。たかが性病、されど性病。経済面の心配やクリニックに行くのがめんどくさい等様々な理由があるとは思いますが、たった2〜3ヶ月に1度の検査でこの先の相当な安心感につながります。ご自身のお体のことぜひ大切にされてください。

性感染症の主な病気

参考文献
・Sripada S, Amezaga MR, Hamilton M, McKenzie H, Templeton A, Bhattacharya S. Absence of chlamydial deoxyribonucleic acid from testicular and epididymal samples from men with obstructive azoospermia. Fertil Steril 2010;93:833–6.
・日本受精着床学会・倫理委員会:非配偶者間の生殖医療に関する生殖補助医療に関する不妊患者の意識調査.日本受精着床会誌 2004;21:6-14