
はじめに:痛そうで不安…だからこそ正しい情報を
「性病の検査って、なんだか痛そう…」
「恥ずかしいし、病院に行くのも勇気がいる」
——そんな不安や抵抗感から、検査を受けずに放置してしまう方は少なくありません。
しかし、性病(性感染症)は自覚症状がないまま進行することも多く、放置することで将来の健康やパートナーへの影響につながることもあります。
この記事では、性病検査にまつわる「痛み」や「受け方の選択肢」についてわかりやすく解説し、
自宅でできる検査方法や、恵比寿・渋谷エリアで相談できるクリニック情報もあわせてご紹介します。
性病検査ってどんな方法?本当に痛いの?
検査方法によって「痛み」は異なる
性病検査は、検査する感染症の種類によって方法が異なります。
以下のように、「痛みを感じにくい」方法も多くあります。
検査内容 | 方法 | 痛みの程度(目安) |
クラミジア・淋菌(性器) | 尿検査 | ほぼなし |
クラミジア・淋菌(咽頭) | うがい液採取/綿棒ぬぐい | 軽い違和感程度 |
HIV・梅毒・肝炎など | 採血 | 注射程度の痛み |
コンジローマ・ヘルペス | 視診 | 痛みなし |
女性の膣分泌物検査 | 綿棒採取 | 少しの違和感 |
つまり、「性病検査=痛い」というのは誤解であり、大半の検査は軽い違和感程度か、全く痛みを感じないものです。
自宅でできる性病検査とは?
検査キットを使えば、通院不要で完結
近年は、自宅に届く検査キットを使って、自分で検体(尿・うがい液・血液)を採取し、郵送で送るだけの方法が増えています。
検査キットは次のような感染症に対応しています:
- クラミジア(性器・咽頭)
- 淋菌(性器・咽頭)
- HIV
- 梅毒
- B型肝炎・C型肝炎
- マイコプラズマ・ウレアプラズマ など
使い方はとても簡単
- 専用容器で尿やうがい液を採取(時間は約5〜10分)
- 封筒に入れて返送(ポスト投函OK)
- 結果はマイページやLINEで通知されることが多い
痛みもなく、他人と顔を合わせる必要もないため、初めての方や忙しい方にも最適です。
自宅検査の注意点
1. 検査の「タイミング」に注意
感染直後では検査結果に反映されない場合があります。
とくにHIVや梅毒などは「ウィンドウ期間」と呼ばれる検出困難な期間があるため、心配な行為から3週間〜1ヶ月以上経過してから検査するのが確実です。
2. 信頼できる検査キットを選ぶ
- 医師監修・提携クリニックが明記されているか
- 厚労省ガイドラインに準拠した検査方法か
- 検査後にオンライン診療や処方が可能か
不安がある場合は、医師と連携しているクリニックの検査キットを選ぶと安心です。
恵比寿・渋谷エリアで相談できるクリニック3選
モイストクリニック(恵比寿)
- 特徴:LINEで24時間相談/検査キット送付/即日オンライン診療・処方
- 匿名対応:◯
- URL:https://moistclinic.jp
誰にも知られず検査・治療が可能。初めての方に特に人気です。
プライベートケアクリニック東京(恵比寿)
- 特徴:性感染症専門クリニック/予約制/視診・検査・治療まで一貫
- 匿名対応:◯(自由診療)
- URL:https://www.privatecare-clinic.jp
イースト駅前クリニック渋谷院
- 特徴:即日検査・即日結果対応/予約不要/男性専門
- 匿名対応:△(診察時に確認)
- URL:https://www.eastcl.com/shibuya/
よくある質問(FAQ)
Q1. 性病の検査は痛いですか?
A. 多くは尿やうがい液、採血などで行い、痛みはほとんどありません。
Q2. 自宅でできる検査は病院と同じくらい正確ですか?
A. 厚労省ガイドラインに準拠した検査キットであれば、精度は高く信頼できます。
Q3. 匿名で検査できますか?
A. クリニックによっては匿名対応が可能です。自宅検査キットでも個人情報不要のサービスがあります。
Q4. パートナーにバレずに検査できますか?
A. 自宅検査であれば郵送で完結します。配達方法を選べるサービスもあります。
Q5. 検査結果が陽性だった場合どうすれば?
A. 提携クリニックでのオンライン診療・処方が可能な場合があります。早めに医師に相談しましょう。
📚 参考文献
- 厚生労働省「性感染症について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/ - 日本性感染症学会「性感染症ガイドライン」
https://jssti.umin.jp/guideline2023.html - 東京都感染症情報センター「HIV・梅毒の検査」
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/
🔖 監修者情報
監修:泌尿器科医 宮田(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。
🖊️ この記事の執筆者

執筆:川越 雄太(モイストクリニック 事務長/COO)
大手コンサルでクリニック向けの経営支援に従事し、医療系事業会社での経営企画を経験。現在はモイストクリニックの運営全般を統括している。医療業界に多面的に関わってきた実務経験をもとに、正確で信頼性の高い情報発信を心がけている。
※本記事の内容は一般的な医学情報に基づいており、症状や治療効果には個人差があります。実際の診断・治療は医師の判断に従ってください。また、記事中で述べた方法や効果を保証するものではありませんのでご了承ください。