
「VIO脱毛を契約したのに、ヘルペスができて中断になった…いつから再開できるの?」
「梅毒の治療が終わったけど、すぐに脱毛を予約して大丈夫?」
「コンジローマの薬を塗り終わった。この赤みが引けば、もうVIO脱毛をしてもいい?」
こんなお悩みや検索でこのページにたどり着いた方へ。
性感染症(性病)やデリケートゾーンのできもの治療後、VIO脱毛を再開するには医療的な観点から見て適切なタイミングがあります。
結論から言うと、安全の目安は「症状があった部分の皮膚が完全に元通りになってから、さらに1〜2週間後」です。焦って再開すると、症状の再発や悪化、色素沈着などの肌トラブルを招くリスクがあります。
モイストクリニックはVIO脱毛の施術は行っていませんが、性感染症治療を専門とする立場から、多くの患者様から寄せられる「脱毛再開」の疑問にお答えします。本記事では、性器ヘルペス・梅毒・尖圭コンジローマなどの疾患別に、安全にVIO脱毛を再開するための具体的な目安・セルフチェック方法・注意点を、医師が分かりやすく解説します。
【断り書き】
モイストクリニックではVIO施術を行っていません。本記事は性感染症診療の立場から、VIO脱毛再開の“医療的な目安”を示すガイドです。最終判断は必ず施術先(サロン/医療機関)の方針に従ってください。
【結論】VIO脱毛、再開の安全マージンは「完全治癒+1〜2週間」
まず、すべての疾患に共通する医療的な安全基準をお伝えします。
- 必須条件:患部が「完全上皮化」していること
- 出血、じゅくじゅくした滲出液、びらん(ただれ)がない
- 触っても強い痛みや違和感がない
- かさぶたが完全に取れ、新しいキレイな皮膚で覆われている
- 安全マージン:上記の完全上皮化から、さらに7〜14日間の待機期間を置く
なぜなら、見た目が治っていても皮膚の内部はまだデリケートな状態だからです。 最終的な判断は、必ず脱毛施術を受けるクリニックやサロンの方針に従う必要がありますが、これが性感染症を診療する医師が考える一つの安全ラインです。
なぜ待つの?VIO脱毛の刺激が治りかけの肌に与える3つのリスク
「もう見た目は綺麗なのに、どうしてすぐ再開できないの?」そう思われる方もいるでしょう。VIO脱毛の再開に慎重になるべき理由は、レーザーや光が肌に与える刺激にあります。
1. 【再燃・悪化リスク】熱刺激による炎症の誘発
VIO脱毛は、毛根のメラニンに熱を加えて破壊する仕組みです。この熱エネルギーが、完全に回復していない皮膚に加わると、炎症を再び引き起こしたり、やけどや水ぶくれの原因になったりします。
2. 【感染拡大リスク】潜伏するウイルスや菌の活性化
特にヘルペスウイルスは、一度感染すると神経節に潜伏します。脱毛の刺激が引き金となってウイルスが再活性化し、症状が再発することがあります。また、万が一活動性の病変が残っていると、照射によって他の部位へ感染を広げてしまう恐れもゼロではありません。
3. 【色素沈着リスク】デリケートな肌へのダメージ
治癒直後の皮膚は、外部からの刺激に非常に敏感です。この時期に強い刺激を受けると、肌を守ろうとしてメラニンが過剰に生成され、シミのような色素沈着が残ってしまう可能性があります。
これらのリスクを避けるため、「完全上皮化」を確認し、短い安全マージンを置くことが大切なのです。
【医師が教える】VIO脱毛再開前の最終セルフチェックリスト5項目
クリニックやサロンへ相談に行く前に、ご自身で以下の5点を確認してみましょう。すべてクリアしていれば、再開の相談をする良いタイミングです。
- 【痛み】 患部周辺を指でそっと触れても、痛みやピリピリした感覚がない
- 【滲出液】 下着に血や滲出液(じゅくじゅくした液体)が付着しない
- 【見た目】 かさぶたや、びらん(皮むけ・ただれ)が完全に消失し、表面がツルっとした皮膚で覆われている
- 【色み】 処方された外用薬(塗り薬)を中止しており、治療中に見られた強い赤みがほとんど引いている
- 【医師の許可】 (可能であれば)治療を受けた医師から「治癒」のお墨付きをもらっている
【疾患別】VIO脱毛再開の目安と注意点
ここからは、ご自身の症状と照らし合わせて確認してみてください。
▼ 性器ヘルペス
- 再開の目安: 水ぶくれやかさぶたが全てなくなり、皮膚が完全に元通りになってから7〜14日後。
- 補足と注意点: ヘルペスは再発しやすい疾患です。疲れやストレス、生理などで再発を繰り返す方は、脱毛の刺激が再発のきっかけになる可能性があります。施術日が決まったら、再発抑制のために施術の数日前から抗ウイルス薬を予防的に内服する「予防内服療法」も選択肢の一つです。希望される場合は、治療医または当院のような性感染症クリニックにご相談ください。
▼ 梅毒(第1期:硬性下疳など)
- 再開の目安: 潰瘍やしこりが完全に消失し、なめらかな皮膚に戻ってから約2週間後。
- 補足と注意点: 硬性下疳は痛みがなく治ることが多いため、「いつ治ったか」が分かりにくい場合があります。患部を触ってみて、皮膚の下の硬さがなくなり、見た目も完全に綺麗になった状態を治癒のサインと捉えましょう。治療が完了し、医師から完治の診断を受けていることが大前提です。
▼ 尖圭コンジローマ
- 再開の目安: イボが完全に消失し、ベセルナクリームなどの外用薬による赤みやただれが引いてから1〜2週間後。
- 補足と注意点: 外用薬の治療中は、薬剤の反応で皮膚が赤くただれることがあります。この炎症が起きている間の照射は絶対に避けてください。 液体窒素や電気焼灼で治療した場合も、治療箇所の傷が完全に癒え、皮膚がなめらかになるまで待ちましょう。
▼ 毛嚢炎・その他のできもの
- 再開の目安: 膿や赤み、腫れといった活動性の炎症が完全に治まってから。
- 補足と注意点: カミソリによる自己処理は毛嚢炎の大きな原因です。VIO脱毛を進めることで自己処理の頻度が減り、結果的に毛嚢炎や埋没毛のリスクを長期的に抑制できるメリットもあります。ただし、炎症があるうちは悪化させるため施術はできません。
よくある質問(FAQ)
Q. ヘルペスを繰り返します。VIO脱毛は諦めたほうがいいですか?
A. 諦める必要はありませんが、計画的に進める必要があります。活動期(症状が出ている間)は必ず施術を中止してください。 再開は「完全治癒+7〜14日」が目安です。施術の刺激で再発しやすい方は、施術前後の抗ウイルス薬の予防内服が有効な場合がありますので、ぜひ一度専門医にご相談ください。
Q. コンジローマの塗り薬を使っています。イボがない部分だけ照射できますか?
A. 原則として、薬剤を使用している期間は照射を避けるのが安全です。 薬剤による炎症が広がる可能性や、意図せず患部に照射してしまうリスクがあるためです。自己判断せず、必ず施術先のクリニック・サロンおよび治療医に確認してください。
Q. 梅毒の治療(飲み薬)が終わりました。すぐにVIO脱毛を予約していいですか?
A. お薬を飲み終えても、皮膚の症状(硬性下疳やバラ疹など)が完全に消えるまでは待つ必要があります。 潰瘍が完全に治癒し、なめらかな皮膚に戻ってから2週間ほど空けるのが安心です。再開時は、施術担当者に既往歴を伝え、出力を調整してもらうとより安全でしょう。
Q. 毛嚢炎ができやすい体質です。VIO脱毛で悪化しませんか?
A. 炎症が起きている最中の施術は悪化の原因になるため不可です。しかし、長期的に見れば、カミソリ負けなどの自己処理が不要になることで、毛嚢炎の根本的な予防につながるケースが多いです。 まずは炎症をしっかり治し、肌が落ち着いた状態から再開を検討しましょう。
【まとめ】安全なVIO脱毛再開の3つの鉄則
最後に、本記事の要点をまとめます。
- 焦らない: VIO脱毛の再開は「見た目が完治」してから、さらに「+1〜2週間の安静期間」を置く。
- 自己判断しない: 再開前にはセルフチェックを行い、最終的には必ず施術先のプロに判断を仰ぐ。
- 正直に伝える: 過去に性感染症にかかったことは、安全な施術のために必ず申告する。必要であれば、予防内服なども検討する。
ひとりで悩まず、専門医にご相談を
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そんな時は、ぜひ当院の医療相談をご利用ください。性感染症治療の専門医が、あなたの現在の皮膚の状態を拝見し、VIO脱毛再開の医学的な目安をご案内します。
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🔖 監修者情報

監修:モイストクリニック院長 金谷 正樹
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックで性感染症を中心に診療を行っている。日本性感染症学会の会員として活動しており、得意分野である細菌学と免疫学の知識を活かして、患者さまご本人とパートナーさまが幸せになれるような医療を目指している。
🖊️ この記事の執筆者
執筆:泌尿器科医 宮田(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。
本記事は性感染症診療の医師監修のもと、VIO脱毛再開に関する“医療的な目安”を解説しています。最終的な施術可否は、必ず施術先(サロン/医療機関)の基準・方針に従ってください。