ヘルペス(口唇・性器)の症状と治療|恵比寿モイストクリニック

“性器や唇に、水ぶくれやピリピリする痛み…”
それ、ヘルペスかもしれません。

一人で悩まないでください。
当院は性感染症の専門クリニックとして、
当日診断・当日処方で迅速に対応します。

この記事では、ヘルペスの症状、治療法、検査、予防法まで、専門医が詳しく解説します。

この記事の目次

不安なあなたへ、まずお伝えしたいこと

  • 治療の基本は「飲むお薬」です。塗り薬だけの治療は効果が限定的です。
  • 経験豊富な医師が見て診断します。特徴的な症状から、多くの場合、その場で診断し治療を始められます。
  • 症状がある間は、キスや性行為など、人との接触は控えるようにしましょう。
  • 何度も繰り返す方には、症状を抑える「抑制療法」という良い選択肢があります。

こんな症状はヘルペスかも(症状と受診の目安)

👄 口唇・口周り(口唇ヘルペス)

ピリピリとした違和感の後、小さな水ぶくれができ、かさぶたになって治ります。

  • よくある部位: 唇の縁、口角、鼻の下など
  • うつりやすい時期: 水ぶくれや、それが破れてただれている時期(接触・唾液に注意)
  • 受診の目安: 初めて症状が出た/痛みや発熱がつらい/年に何度も繰り返す
口唇の症状で今すぐ予約

👖 性器(性器ヘルペス)

性器や肛門の周りに、痛みを伴う水ぶくれや、ただれができます。

  • 鑑別が必要な疾患: 梅毒、毛嚢炎、カンジダなど、似た症状の病気があります。自己判断は難しく危険なため、専門医の診断が重要です。
  • うつりやすい時期: 水ぶくれ・ただれがある時期(性行為・オーラルセックスは厳禁)
  • 受診の目安: 初めて症状が出た/排尿時や歩行時に激しい痛みがある/年に何度も繰り返す
性器の症状で今すぐ予約

※どちらのウイルス型(HSV-1/HSV-2)も、口唇・性器の両方に発症する可能性があります。基本的な治療法は同じです。

当院の診察・検査について

当院は、専門医の「視診」による迅速な診断と、
検査結果を待たない「即日治療」を最優先します。

ヘルペスの水ぶくれやただれは非常に特徴的です。
熟練した医師が診察することで、多くの場合、その場で診断が可能です。
苦痛を我慢する時間を1分でも短くすることが、当院の役目だと考えています。

  1. 専門医による「視診」

    経験豊富な医師が、患部の状態(水ぶくれ、ただれ、赤み、分布)を丁寧に診察します。

  2. 診断と「即日」処方

    典型的なヘルペスの症状と診断した場合、その日のうちにお薬(内服薬)を処方します。

  3. 必要に応じた「確定診断」

    症状が非典型的(水疱がない、ただれが治りにくい等)で、梅毒など、ヘルペス以外の疾患との鑑別が必要と医師が判断した場合、当院にて採血による抗体検査(梅毒など)も同時に行い診断を確定させます。

まずは診察の予約をする

ヘルペスの治療法(内服が基本/最新の治療法も選択可)

治療の基本は「内服薬(飲み薬)」です。
塗り薬だけでは効果が限定的なため、当院では迅速な内服治療を推奨しています。

あなたの状況に合わせて、主に3つの治療法(飲み方)があります。
気になる項目をタップして詳細をご覧ください。

1. 症状が出た時の治療(エピソード療法) 【こんな方へ】今まさに症状(痛み・水ぶくれ)が出ている方

再発した時だけ、数日間お薬を内服する最も標準的な治療法です。
前駆症状(ピリピリ感)や発疹が出てから24時間以内に開始するのが最も効果的です。

  • 治療例:
    ・バラシクロビル 500mg 1日2回 5日間(初発の場合は7日間)
    ・ファムシクロビル 250mg 1日3回 5日間(初発の場合は7日間)
  • 遅れても効果はありますので、気づいた時点ですぐにご相談ください。
2. 再発を抑える治療(抑制療法) 【こんな方へ】年に何度も再発する方/パートナーへの感染が不安な方

症状がない時も、毎日お薬を飲み続けることで、再発自体を強力に抑え込む治療法です。

  • 治療例:
    ・バラシクロビル 500mg 1日1回
  • 再発の頻度を70~80%減少させ、生活の質(QOL)を大きく改善します。
  • パートナーへの感染リスクを低減させる効果も報告されています。
  • 長期的な安全性も確立されています。
3. 再発した時の「お守り薬」(PIT) 【こんな方へ】再発の兆候が分かる方/いざという時の備えが欲しい方

「ピリッとしたらすぐ飲めるように」事前にお薬を処方しておく方法です(PIT: Patient Initiated Therapy)。

  • 治療例(日本での承認):
    ・アメナメビル 1200mg 食後に1回飲むだけ
  • 「前駆症状から6時間以内」「食後」という厳格なルールがあるため、当院で医師が丁寧に服薬指導します。
  • 忙しくて再発のたびに通院できない方にも適しています。
どの治療法が合うか医師に相談する

ヘルペスと診断されたら(日常生活・性行為で気をつけること)

最も重要なルールは、
「症状」や「前駆症状(違和感)」がある間は、
他者との「直接的な接触」を避ける
ことです。

🚫 感染予防のために控えること

  • 性行為・オーラルセックス 症状や違和感がある間は、コンドームを使ってもリスクがあるため完全に中止してください。治癒してから再開します。
  • キス(口唇ヘルペスの場合) 唇や口の周りに症状がある間のキスや、食器・グラスの共有は避けてください。
  • タオルの共有 症状が出ている間は、患部に触れたタオルをパートナーと共有しないでください。

✅ ご自身の日常生活について

  • 入浴(お風呂) 湯船に入っても問題ありません。ただし、患部は優しく洗い、清潔と乾燥を心がけましょう。
  • 仕事・運動 体調(発熱や痛み)が辛くなければ、普段通りで構いません。無理はしないでください。
  • 髭剃り・メイク(口唇の場合) 患部への刺激となるため、症状が治まるまでは、患部への髭剃りや口紅は避けるのが賢明です。
生活の注意点を医師に相談する

費用について(税込)

当院は「明朗会計」をお約束します。
下記はすべて初診料・再診料込みの金額です。
ホームページ記載以外の追加費用はかかりません。
  • 診察料(診察のみの場合) 2,500円
  • お薬代(初発時) 7,980円
  • お薬代(再発時) 4,480円
  • 再発抑制療法(1か月分) 13,440円
  • アメナリーフPIT 15,000円

お支払い方法
現金/各種クレジットカード/電子マネー/QRコード決済に対応しております。

料金表を詳しく見る

妊娠中・授乳中の方、目の症状がある方へ

「目の症状」がある方へ(緊急)

目の痛み、充血、かすみ、まぶしさがある場合、
「角膜ヘルペス」の可能性があり、
放置すると視力低下のリスクがあります。
これは当院ではなく、緊急の眼科受診が必要です。

【絶対にやってはいけないこと】
自己判断でステロイドの目薬を使うと、急激に悪化する危険があります。絶対にやめてください。すぐにコンタクトレンズを外してください。

【当院の役割】
当院では目の直接治療は行えません。受診先が分からない場合は、当院が連携する眼科へ迅速に紹介・手配しますので、まずはご連絡ください。

眼科受診の手配を相談する

「妊娠中・授乳中」の方へ

妊娠・授乳中のヘルペスも、安全に治療できます。
当院は、あなたの産科主治医と緊密に連携し、最適な治療をご提案しますのでご安心ください。

【赤ちゃんへのリスクは?】
妊娠前から感染していた方(再発)は、赤ちゃんへの感染リスクは非常に低いです(<1%)。リスクが高いのは「妊娠後期」の「初感染」です。

【妊娠中の治療】
安全に使用できる抗ウイルス薬があります。特に「妊娠36週からの抑制療法」は、分娩時の再発を防ぎ、帝王切開を避けるために推奨されています。

【授乳中の治療】
内服薬(バラシクロビル等)は母乳への移行がごく少量で、安全と評価されています。

妊娠中の相談を予約する

当院の特徴

お忙しい方、不安な方のために。
通いやすさとプライバシー
最優先したクリニックです。
  • 🤫

    プライバシーへの徹底配慮

    完全予約制で、他の患者様と顔を合わせにくい院内設計を採用。問診やお会計もすべてプライバシーに配慮した個室空間で対応します。

  • 当日診断・当日処方の迅速対応

    専門医がその場で診断し、お薬も院内でお渡しします。検査結果を待つ時間や、薬局へ行く手間はありません。

  • 🌙

    恵比寿駅すぐ・22時まで診療

    JR恵比寿駅・日比谷線恵比寿駅から徒歩すぐ。平日はもちろん、土日・祝日も夜22時まで診療。お仕事帰りでも通院が可能です。

  • 💬

    24時間受付のLINE無料相談

    「これはヘルペス?」「今すぐ行くべき?」といった受診前の不安も、24時間LINEで専門スタッフに無料相談が可能です。

よくあるご質問

ヘルペスとは何ですか?
単純ヘルペスウイルスの感染によって、口唇や性器などに痛みを伴う小さな水ぶくれができる病気です。一度感染するとウイルスは体内の神経に潜伏し、疲れやストレスなどをきっかけに再発することがあります。
症状が出たら、何科を受診すればいいですか?
性器の症状であれば、当院のような性感染症専門クリニック、泌尿器科、婦人科をご受診ください。口唇であれば皮膚科が専門です。当院では、性器ヘルペスの迅速な診断と、プライバシーに配慮した治療が可能です。
市販薬(塗り薬)だけで治せますか?
塗り薬(軟膏)だけで、ヘルペスウイルスを根本的に完治させることはできません。
ウイルスの増殖を体内で抑えるには、必ず「抗ウイルス薬の飲み薬」が必要です。

ただし、当院で処方しているビダラビン軟膏(+4,980円 税込)は、水疱(ぶつぶつ)や皮膚のただれの悪化を防ぎ、痛みを和らげる「症状の補助治療」として非常に有効です。

飲み薬と併用することで、より早く症状を改善させる目的で使用します。

診察は痛いですか?
当院の診察は、症状のある部分を医師が見て確認する「視診」が基本ですので、痛みはありません。治療も主にお薬を飲むこと(内服治療)ですので、ご安心ください。
薬はどのくらいの期間飲むのですか?
治療法によって異なります。
症状が出た時(エピソード療法):5~10日間程度、決まった回数を飲みます。
再発を抑える(抑制療法):毎日1回飲み続けます。
お守り薬(PIT):前駆症状の時に「1回だけ」飲みます。
どの治療が最適か、医師と相談しましょう。
ヘルペスは自然に治りますか?放置するとどうなりますか?
軽い症状であれば自然に治ることもありますが、特に初発(初めての症状)は重症化しやすく、排尿困難などに至るケースもあります。また、治療が遅れると治癒までの期間が長引きます。早期に抗ウイルス薬で治療することをお勧めします。
うつるのはいつですか?
症状(水ぶくれ、ただれ)や前駆症状(ピリピリ感)がある間は、接触によって感染するリスクが非常に高いです。症状が完全に治まるまでは、性行為、ディープキス、タオルや食器の共有は避けてください。
パートナーにうつしてしまったかもしれません。どうすれば良いですか?
まずはご自身の症状をきちんと治療することが大切です。その上で、パートナーの方にも症状がないか確認し、もし症状があれば一緒に受診されることをお勧めします。当院ではカップルでのご相談も可能です。
ストレスや疲れがたまると再発するというのは本当ですか?
本当です。ヘルペスウイルスは、疲労、ストレス、風邪、生理、紫外線の浴びすぎ、性行為の摩擦など、体が弱っている時や刺激があった時に再活性化しやすいという特徴があります。規則正しい生活と体調管理も重要です。
血液検査でヘルペスかどうか分かりますか?
血液検査(IgG抗体検査)は、「過去に感染したことがあるか」を調べる目安にはなりますが、「現在の症状」がヘルペスによるものかを確定診断することはできません。

参考文献