梅毒の新しい治療

こんにちは!真夏も真っ只中で花火、BBQ、海の季節になってきましたね!夜の性活も盛んになってきたのではないでしょうか!

今回は私Dr.ヒカリが書かせて頂きます!今回のテーマはずばり梅毒!
最近、この不気味なワードに聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
去年1年間に国内で報告された梅毒の感染者数は13000人と前年の1.6倍もの人数になっています!
10年前の2012年には875人しかいなかったとのことですから驚くべきことですね。

さてこの梅毒の治療ですが2020年の性感染症ガイドラインではアモキシシリンという飲み薬を1日3回服用を4週間続けなければならないとされています。(梅毒の進行度によってはもっと長く飲まなければいけないことも・・・)
え?長いし、1日3回も飲むのは大変?
おっしゃる通りでございます。4週間という期間がそもそも長いですし、1日3回きちんと薬を飲み続けるというのは、特に忙しい方たちにとっては難しいのではないでしょうか。
事実、薬を飲み切れずに梅毒を治療をきちんと終えられず、症状が再発してしまったという方も見られます。

そんな人たちのために開発されたのが「ステイルズ水性懸濁筋注シリンジ」という注射薬です。あのコロナのワクチンで一躍有名になったファイザー社が開発した商品です。この薬を筋肉注射すれば、早期梅毒であれば、たった一回病院に来て少しだけ痛い思いをしていただくことで、梅毒が治るようになりました!


実は梅毒に対する注射薬って海外では70年近い臨床使用実績があり、有効性、安全性は確率しております。じゃあなんで日本では無かったの?って思うかもしれないですが、それは単純に梅毒が日本ではそこまで流行っておらず、必要性がなかったからです・・・。でもみなさんご存知の通り、最近急激に増えてきたために、これは早急に必要だ!となり、日本人でも臨床試験がなされ、2022年から日本でも使えるようになりました!

当院でも採用しておりますので、注射での治療をご希望の方は遠慮なくお申し付け下さい!
以上Dr.ヒカリでしした!

参考サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230712/k10014126421000.html
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/syphilis/syphilis2006/
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2022/2022_01_26.h