おりものの色・匂いが気になる方へ|正常との違いと受診の目安【恵比寿・モイストクリニック】

こんな不安はありませんか?

  • 「急におりものの匂いが強くなった気がする…」
  • 「黄色っぽい色になっていて不安…」
  • 「生理前になると生臭い匂いがする…」

デリケートな悩みだからこそ、誰にも相談できず、スマホで検索して不安だけが大きくなってしまう方も少なくありません。

おりものは、膣の自浄作用などに関わる大切な分泌物です。 そのため、色・匂い・量がある程度変化するのは“普通”のことでもあります。 一方で、性感染症(性病)や膣の炎症など、治療が必要なサインとして変化が出ることもあります。

このページでは、以下の点を解説します


  • どこまでが「よくある変化」なのか
  • どんな場合に受診した方がいいのか
  • 放置するリスクと、受診するメリット
  • 恵比寿・モイストクリニックでできる検査・治療と、症状別おすすめセット

目次

【セルフチェック】こんな症状はありませんか?

  • 急に匂いがきつくなった、魚のような生臭い匂いがする
  • 酸っぱい匂いがいつもより強い
  • 黄色・黄緑・灰色など、いつもと違う色のおりものが出る
  • おりものの量が異常に増えた/下着がびっしょり濡れる
  • 白いカスのようなもの(カッテージチーズ状)がポロポロ付く
  • デリケートゾーンにかゆみ・ヒリヒリ・しみる感じがある
  • 性交後に症状が強くなる、パートナーにも症状がある

ひとつでも当てはまる方は、
ぜひこのまま読み進めてみてください。

「様子を見てよいパターン」と「早めに検査をおすすめするパターン」を整理していきます。

正常なおりもの vs 注意が必要なおりもの

まずは、ご自身の状態がどちらに近いか確認してみましょう。

✨ 正常な(=様子を見てよい)目安

  • :透明〜乳白色、または薄いクリーム色。下着について乾くと薄黄色になることも。
  • 匂い:ほぼ無臭、または ほのかに酸っぱい匂い(ヨーグルトやチーズに例えられることも)。
  • :排卵期(生理と生理の間)や生理前は増えやすい。日によって「少ない日」「ちょっと多い日」があるのは正常です。

⚠️ 注意が必要な(=受診推奨)サイン

性感染症や細菌性膣症の可能性があります。

  • 色・形状の異常
    (黄緑色、泡状、灰色、白いカス状、茶色など)
  • 匂いの異常
    (魚のような生臭い匂い、きつい悪臭)
  • 他の症状
    (強いかゆみ、痛み、排尿時痛、性交時痛)

気になる症状から探す(おりもの異常の原因)


あなたの不安な症状はどれですか?
気になるポイントをタップ(クリック)してお読みください。

Q. 匂いが気になります(生臭い・酸っぱい等)


1. 酸っぱい匂いが強い

膣内の善玉菌(乳酸菌)が優位になっている時など、酸っぱい匂い自体は、多くの場合は「正常範囲」です。

【ただし、以下の症状がある場合は注意】

  • かゆみ
  • ヒリヒリ感
  • 白いカス・ポロポロしたおりもの

カンジダ膣炎などの可能性もあります。

2. 生臭い・魚のような匂い(アミン臭)

以下の症状が特徴です:

  • 灰白色〜黄色っぽいおりもの
  • 性交後に特に匂いが強くなる

細菌性膣症トリコモナス膣炎などが疑われます。
特に細菌性膣症は放置すると他の性感染症にかかりやすくなるため、市販薬だけで様子を見るのはおすすめできません。

3. とてもきつい匂い + 色の変化

以下の症状がある場合は早めの受診を:

  • 黄緑色、泡立ったようなおりもの
  • 強い悪臭
  • 下腹部の痛みや不正出血

クラミジア・淋菌などの性感染症や骨盤内炎症性疾患(PID)を含めて、しっかり調べた方が安心です。

Q. 色が気になります(黄色・緑・白カス等)


1. 透明 〜 白・クリーム色

  • 基本的には正常範囲です。
  • 生理周期・ホルモンバランス・ストレスで変動します。

【ただし、以下の症状がある場合は注意】

強いかゆみや痛み、悪臭を伴う場合は、カンジダなど他の原因が隠れていることもあります。

2. 白いカス(ポロポロ、カッテージチーズ状)

  • カンジダ膣炎の典型的な症状の一つです。
  • 強いかゆみを伴うことが多いですが、かゆみが軽い場合もあります。

3. 黄色・黄緑のおりもの

  • 細菌性膣症クラミジア・淋菌・トリコモナスなどの性感染症でみられます。
  • 匂いが強い/泡立った感じ/量が多い なども要注意です。
  • 特にクラミジアや淋菌は自覚症状が少ないことも多く、「心当たりがないから大丈夫」とは言い切れません。

4. 茶色・赤茶色のおりもの

  • 生理の直前・直後にはよくある現象です(経血が混ざっているため)。
  • 一時的なホルモンバランスの乱れ(排卵期出血など)で起こることもあります。

【ただし、以下の場合は注意】

  • 生理以外のタイミングで 何度も繰り返す
  • 出血量が多い/強い腹痛を伴う

→ 子宮頸部や子宮内の病変、感染症が隠れている可能性もあります。

5. 灰白色っぽいおりもの + 悪臭

  • 細菌性膣症などでよく見られるパターンです。
  • 「自然に良くなるかな」と放置すると、他の感染症を合併したり、上行性感染(炎症が子宮や卵管に広がる)のリスクを高めたりすることがあります。

Q. 量やタイミングが気になります


1. 生理前・排卵日の変化

【これらは正常なサインです】

  • 排卵期(生理と生理の中間ごろ):
    透明でよく伸びるおりもの(生卵の白身のよう)が増える。
  • 生理前
    白っぽくネバっとしたおりものが増えやすい。

【ただし、以下の症状がある場合は注意】

  • 強いかゆみ
  • 悪臭
  • 黄緑〜灰色のおりもの

→ ホルモンバランスの変化で抵抗力が落ち、感染症を合併している可能性があります。

2. 妊娠初期・産後・授乳中のおりもの

  • 妊娠初期〜中期、また産後・授乳中は、ホルモンバランスが大きく変化するため、おりものの量が増えたり減ったりします。
  • それ自体はよくある変化ですが、妊娠中や産後は特に感染症にかかりやすい時期でもあります。
  • かゆみ・悪臭・色の異常が続く場合は、性感染症や膣炎が隠れていないか確認が必要です。

(※)妊娠中の出血や強い腹痛は、まず産科・婦人科へご相談ください。

自分でできるケアと、やりがちなNG対応


おりものの変化が気になるとき、良かれと思ったケアが逆効果になることもあります。

◎ やさしいケア (OK)

  • 毎日お湯で外陰部をやさしく洗う(石けんは使いすぎない、または低刺激性のものを選ぶ)
  • 通気性のよい綿素材の下着を選ぶ
  • ナプキン・おりものシートはこまめに交換する
  • タイトなガードル・スキニーパンツの連用を避ける

× やりがちなNGケア

  • 膣の中までゴシゴシ洗う/ビデ(洗浄剤)を頻繁に使う
    (善玉菌まで洗い流し、かえって悪玉菌が増える原因に)
  • 香り付きおりものシートやスプレーで匂いをごまかす
    (化学物質が刺激になったり、蒸れて雑菌が繁殖しやすく)
  • 市販のかゆみ止めクリームだけで何ヶ月も様子を見る
    (原因の菌(カンジダや性感染症)が残っていれば再発します)

これらは一時的にスッキリしたように感じても、本来の膣内バランス(自浄作用)を崩し、かえって悪化させてしまうことがあります。

【受診の目安】これらの症状は放置しないでください


以下の症状がひとつでも当てはまる場合、
あるいはセルフケアで改善しない場合は、
自己判断で放置せず、検査をおすすめします。

  • 黄緑・灰白色のおりもの+悪臭
  • 強いかゆみ・痛み・排尿時のしみる感じ
  • おりものと一緒に膿のようなものが出る
  • 白いカス(ポロポロしたもの)が出る
  • 性交後に症状が悪化する/パートナーにも症状が出ている
  • おりものの変化が1〜2週間以上続いている

こうした場合は、性感染症(クラミジア・淋菌・トリコモナス・カンジダ・マイコプラズマ・ウレアプラズマ など)や、その他の細菌感染が原因となっている可能性が非常に高いです。

恵比寿モイストクリニックでできる検査・治療


性感染症(性病)の検査・治療専門クリニックです

モイストクリニックは、性感染症(性病)の検査・治療を専門とした自由診療のクリニックです。

一般的な婦人科と異なり性感染症に特化しているため、おりもの・かゆみの原因となりうるマイナーな菌(マイコプラズマ・ウレアプラズマなど)まで含めた精密な検査が可能です。

当院が選ばれる理由

  • 📍
    恵比寿駅から徒歩数分
    お仕事帰りや予定のついでにも通いやすい好アクセスです。
  • 🧾
    わかりやすい料金設定
    検査〜治療まで診察料は一切かかりません。
  • 🤫
    匿名での検査に対応
    プライバシーに最大限配慮。保険証の提示も不要です。
  • 💊
    24時間お薬受け取り(一部)
    忙しい方でも治療が継続しやすいサービスに対応しています。

おりもの・かゆみ・匂い・痛みなどの
症状がある方に向けて、
症状別の検査セットをご用意しています。

症状から選べる「おりもの・かゆみ」検査セット


「おりもの」の悩み なのに「かゆみ」セット?

おりものの色・匂いの変化は、多くの場合「かゆみ」や「ヒリヒリ感」を伴います。
原因となる菌(カンジダ、トリコモナス、細菌性膣症など)が共通しているため、当クリニックでは、おりもの・かゆみの原因をまとめて効率よく調べられるセットとしてご用意しています。

「どの検査を受ければいいかわからない」という方のために、症状とご予算に合わせて選べる3つのセットをご用意しています。

1. かゆみベーシック
14,800円(税込)

こんな方におすすめ

  • 「とりあえず最低限のチェックだけしたい」
  • 性交の心当たりはあるが、症状はそこまで強くない
  • はじめて性病検査を受ける

主に調べられる項目(例)

  • クラミジア(性器)
  • 淋菌(性器)
  • マイコプラズマ(性器)
  • ウレアプラズマ(性器) など
    (※一般的な婦人科では含まれないことが多い菌もカバー)

3. かゆみコンプリート
21,000円(税込)

こんな方におすすめ

  • これまで何度も同じ症状を繰り返している
  • 他院で治療したのに、いまいちスッキリしない
  • 一度、かゆみの原因になりうるものを徹底的に調べ切りたい

主に調べられる項目(例)

  • かゆみアドバンストの全項目
  • + 一般細菌培養(性器) など
    (※性感染症以外の雑菌バランスの乱れも含め、網羅的にチェック)

どのセットを選べばいいか迷ったら


ご来院いただいてから、
医師と相談して決めても大丈夫です。

「自分ではどこまで検査するべきかわからない」
「WEB予約でどのメニューを選べばいいか迷う」

そんな方は、まずは「診察」でご予約ください。

  • 「症状は軽いが不安なので、とりあえずチェックしたい」
  • 「かゆみが強く、おりものの色・匂いもかなり変わっている」
  • 「パートナーにも症状がある」

など、状況を伺ったうえで、あなたに今必要な検査をご提案いたします。

無理に高い検査をおすすめすることは
一切ありません
ので、
ご安心ください。


まずは一度、ご相談ください


「これって普通なのかな?」
「性病だったらどうしよう…」
「恵比寿で専門のクリニックを探している」

おりものの変化やデリケートゾーンの悩みは、
放置するより、原因をはっきりさせた方が
早く・楽に解決できることがほとんどです。

おひとりで悩まずに、
恵比寿のモイストクリニックへご相談ください。
恵比寿駅周辺でお勤め・お住まいの方も、
どうぞお気軽にご来院ください。

参考文献

  • 日本性感染症学会(編):「性感染症 診断・治療ガイドライン 2020」. 診断と治療社, 2020.
  • 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編):「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020」. 日本産科婦人科学会, 2020.
  • MSDマニュアル プロフェッショナル版:「細菌性膣症 (BV)」
  • MSDマニュアル プロフェッショナル版:「膣カンジダ症」
  • MSDマニュアル プロフェッショナル版:「トリコモナス膣炎」