HIV PEP(曝露後予防)とは?72時間以内の服用・費用・副作用を解説

HIV PEP(曝露後予防)|72時間以内の緊急予防

HIVに感染したかも。
72時間以内ならPEPを検討

コンドーム破損・脱落、不安な行為のあとでも、
72時間以内に抗HIV薬を開始すれば感染を防げる可能性があります。

66,000円(税込)

診察・検査2回込み 薬28日分込み 追加費用なし 来院〜処方10〜20分

LINEは24時間受付/返信は診療時間内になります
🏥 土日祝も毎日22時まで | 📍恵比寿駅徒歩3分 | 🔒 匿名受診OK

まずは今の状況をチェック

PEPの効果は時間に大きく左右されます。行為からどのくらい経過しているか確認してください。

⏱ 0〜24時間 ― 最も推奨

PEPの効果が最も期待できる時間帯。迷わず、できるだけ早く受診してください。

⏱ 24〜72時間 ― 急いで受診

タイムリミットが迫っています。まだ間に合う可能性が高いですが、1時間でも早い開始が望ましいです。

⏱ 72時間以降 ― PEP適応外

予防効果が著しく低下するため通常PEPは行いません。ただし即日HIV検査や、今後の予防薬(PrEP)は可能です。

HIV PEPの72時間タイムライン:0〜24時間が最も推奨、24〜72時間は急いで受診、72時間以降はPEP適応外
PEPは何時間まで? 72時間以内の行動目安

PEP(曝露後予防)とは?

PEP(Post-Exposure Prophylaxis:曝露後予防)は、HIVに感染する可能性のある接触のあとに、抗HIV薬を一定期間服用して感染成立を防ぐ緊急予防法です[1]

性行為や針刺し事故などのあと、72時間以内に開始することが重要で、できるだけ早く始めるほど効果が期待されます[1][2]

なぜ72時間以内なのか

HIVは体内に入ってすぐに感染が固定化するわけではありません。ウイルスがリンパ節に到達し「定着」するまでに約72時間の猶予があります。PEPはこの時間を利用して、抗HIV薬でウイルスの定着・増殖を阻止する方法です[1]

28日間飲み切ることが大切

PEPは、開始の早さだけでなく、28日間継続して飲み切ることが重要です。途中でやめてしまうと十分な予防効果が得られない可能性があります[1][3]


PEPの対象となる人

PEPは、「今回の接触でHIV感染リスクがあるか」を基準に判断します。

こんな場合はPEPを検討します

  • コンドームなしの性行為(膣・肛門)
  • 行為中にコンドームが破れた・外れた
  • 相手がHIV陽性、または感染状況が不明
  • 同意のない性的被害
  • 血液の付着した針刺し事故

通常の接触は対象外です

通常のキス、食器の共有、お風呂、軽い皮膚接触ではHIVは感染しません[2]。不安が強い場合でも、医師が医学的根拠に基づいてリスク評価を行います。


受けられない人・慎重に判断が必要な人

PEPは緊急時の重要な選択肢ですが、誰にでも同じように処方できるわけではありません。

  • 72時間を超えている — 原則としてPEPの適応から外れます
  • すでにHIV陽性が分かっている — PEPではなくHIV治療の相談が必要です
  • B型肝炎・腎機能に問題がある — 初回採血で確認し、慎重に判断します
  • PrEP継続中・最近PEPを使った — 個別の評価が必要です
  • 妊娠中・授乳中 — 個別判断になります。該当する場合は診察時にお申し出ください

初回の採血でHIV検査・肝機能・腎機能・B型肝炎を確認してから処方しますので、安心して受診してください。


PEPとPrEPの違い

PEPとPrEPは名前が似ていますが、使う場面が全く違います

PEP(曝露後予防)PrEP(曝露前予防)
タイミングリスク接触のあとリスク接触のから
目的緊急の感染阻止継続的な感染予防
服用期間28日間継続服用
開始条件72時間以内HIV陰性を確認後
向いている人今回リスク接触があった方今後も継続的にリスクがある方

今回すでに高リスク接触があった場合は、PrEPではなくPEPを優先して考えます。PEPを飲み終えた後に、今後の予防としてPrEPに切り替えることも可能です。

PEPとPrEPの違い:PEPは曝露後の緊急予防(28日間)、PrEPは曝露前の継続予防
PEPとPrEPの違い:今必要なのはどちら?

使用する薬と安全性

PEPでは、HIV感染予防に用いる抗HIV薬を28日間服用します。

当院で使うPEP薬

当院では、世界的なHIV治療の第一選択薬であるビクタルビ®配合錠と同成分のジェネリック医薬品「Taffic」を採用しています。1日1回1錠を基本とし、28日間継続します[1]

ジェネリック薬の安全性について

当院で使用するジェネリック医薬品(Taffic)は、有効成分や品質管理を確認したうえで採用しています。服用しやすさと継続しやすさを重視して選定しており、安全性に配慮して処方しています。

💡 なぜ1日1回1錠が重要?

PEP成功の鍵は「28日間飲み続けること」です。1日2回の薬より、1日1回の方が飲み忘れリスクが低く、継続しやすいため、当院では1日1回投与のレジメンを採用しています[1]

飲み合わせの注意

服用中の薬やサプリメントがある場合は、必ず診察時にお申し出ください。制酸剤やミネラルサプリ(鉄、カルシウムなど)は薬の吸収に影響する可能性があります。


PEPの副作用

現在のPEPで使われる薬は、以前より副作用がかなり軽減されています[1]

よくある副作用

  • 軽い吐き気
  • 下痢、便がゆるい
  • 胃のむかつき
  • だるさ

多くは軽度で、仕事を続けながら服用可能

副作用は多くの場合数日で軽減し、仕事や日常生活を続けながら服用できるケースがほとんどです。必要に応じて吐き気止めも処方可能です。

⚠ 副作用がつらくても自己判断で中断しないでください

途中で服用をやめると予防効果が失われ、HIV感染のリスクに直結します。副作用がつらい場合は、薬の飲み方の工夫や対症療法で対応できることもあります。まずは当院にご連絡ください。


PEPの成功率と限界

PEPは、適切なタイミングで開始し、28日間きちんと飲み切ることで、非常に高い予防効果が期待されています[5]

早期に開始し、適切に服用を継続した場合の有効性を支持するデータは豊富にあります。医療従事者の針刺し事故に関する報告でも、PEPの有効性を裏付けるデータが蓄積されています[5]

ただし100%ではない

PEPは強力な予防法ですが、万能ではありません。失敗するケースの多くは「開始の遅れ」と「飲み忘れ・途中中断」によるものです[5]

だからこそ、できるだけ早く開始し、28日間確実に飲み切ることが最も重要です。


受診から処方までの流れ

来院からお薬のお渡しまで、約10〜20分です。

1

📱 予約・お問い合わせ

LINEまたはお電話で「PEP希望」とお伝えください。優先案内いたします。

2

👨‍⚕️ 医師による問診・説明

いつ、どのような行為があったかを確認し、PEPの適応を判断します。医師が患者さまを責めることは決してありません。

3

💉 服用前の血液検査

HIV検査・肝機能・腎機能・B型肝炎の確認。安全にお薬を使えるか確認します。

4

💊 お薬の処方・当日開始

検査結果を待たず、その場でお薬をお渡し。クリニック内で1回目の服用も可能です。

5

📞 服薬中の相談

副作用や飲み忘れなど、服薬中のあらゆる不安にLINEで対応しています。

保険証不要・匿名受診OK。誰にも知られずに治療を開始できます。


PEP後の再検査・フォローアップ

PEPは薬を飲んで終わりではありません。感染していないことを確認するためのフォロー検査が重要です。

タイミング内容
開始前HIV検査、肝機能、腎機能、B型肝炎
1か月後HIV再検査、副作用チェック
3か月後HIV確認検査(曝露内容による)
6か月後必要に応じてHIV・B型肝炎の確認

曝露内容や検査時期によっては、3か月後・6か月後の確認が必要になることがあります[1]

1か月後のフォロー検査はセット料金に含まれています。今後の予防(PrEPへの切り替え)のご相談も可能です。

PEPの流れ:受診→採血→28日服用→1か月後再検査→必要に応じて3/6か月後確認
PEPの流れ:受診・採血・28日服用・再検査

検査内容と費用

PEPは自費診療(保険適用外)です。当院では、緊急時に予期せぬ費用がかからないよう、検査+お薬すべて込みのセット料金を設定しています。

💰 PEPコンプリートセット

66,000円(税込)

これ以外の追加費用はかかりません

  • 診察料・処方料
  • PEP薬 28日分
  • 初回血液検査(HIV/B型肝炎/肝機能/腎機能)
  • 1か月後の血液検査(HIV再検査/副作用チェック)

💳 お支払い方法:現金 / クレジットカード(VISA, Master, JCB, Amex, Diners)

なぜ自費診療なのか

PEPは「予防」にあたるため、日本の医療制度上、原則として保険適用外です。自費診療のため、保険診療の明細や通知を前提とした受診ではありません。プライバシーに配慮して受診したい方にも利用しやすい体制を整えています。

💡 初回検査でHIV陽性だった場合

PEPの効果が期待できないため、すぐにご連絡し内服を中止します。その場合の費用負担も含め、診察時にご説明します。


72時間を過ぎてしまった場合

72時間を超えるとPEPの予防効果は著しく低下するため、通常PEPは行いません[1]

ただし、できることがなくなるわけではありません。

  • 即日HIV検査で、現時点での感染の有無を確認できます
  • 今後の感染リスクに備えてPrEP(曝露前予防)の処方が可能です
  • 梅毒・クラミジア・淋菌など他の性感染症の検査もあわせて実施できます

ただし、HIV検査は接触からの時期によって分かることが異なるため、必要に応じて再検査をご案内します。72時間を過ぎていても、不安がある場合はまずご相談ください。


当院のPEPが選ばれる理由

  • 土日祝も毎日22時まで診療 — 深夜の不安にも翌朝一番で対応
  • 匿名受診OK・保険証不要 — 自宅への通知なし
  • 恵比寿駅徒歩3分 — アクセスしやすい立地
  • 来院〜処方 約10〜20分 — 待ち時間を最小化
  • 1日1回1錠の処方 — 飲み忘れリスクを軽減
  • LINEで事前相談・服薬中も相談可能 — 24時間受付
  • 66,000円のセット料金 — 追加費用なし、検査2回分込み

よくある質問(FAQ)

性行為から何時間までなら間に合いますか?
タイムリミットは72時間(3日)以内です。ただし時間が経つごとに成功率は下がります。24時間以内が最も理想的ですので、迷ったらすぐにご相談ください[1]
PEPを飲めば100%感染を防げますか?
100%ではありませんが、適切なタイミングで開始し28日間飲み切ることで、極めて高い確率で感染を阻止できます。失敗するケースの多くは「飲み忘れ」や「開始の遅れ」によるものです[5]
副作用はありますか?仕事は続けられますか?
軽い吐き気やお腹の緩さを感じる方もいますが、多くの方は仕事を続けながら服用可能です。吐き気止めも処方可能です。副作用がつらい場合は自己判断で中断せず、ご連絡ください[1]
家族や会社にバレることはありますか?
自費診療のため、保険診療の明細や通知を前提とした受診ではありません。プライバシーに配慮した体制で受診いただけます。
PEPとPrEPの違いは何ですか?
PEPはリスク接触のあとに使う緊急予防、PrEPはリスク接触のから継続的に使う予防です。今回すでに接触があった場合は、まずPEPを優先します。PEP終了後にPrEPへ切り替えることも可能です。
相手が陰性と分かったら薬をやめてもいいですか?
相手の方が確実にHIV陰性と証明された場合、医師の判断で中止できることがあります。ただし自己判断での中止は危険ですので、必ず医師にご相談ください。
PEP中に性行為してもいいですか?
服薬中は、できる限りリスクのある性行為を避けることが推奨されます。行う場合は必ずコンドームを正しく使用してください。
PEP中にお酒は飲めますか?
少量であれば問題ないことが多いですが、大量の飲酒は肝臓への負担を増やし、副作用を強める可能性があります。服薬中は控えめにすることをおすすめします。
女性でもPEPは受けられますか?
はい、性別にかかわらず受けられます。女性でも、リスクのある接触後にPEPが必要な場面は十分あり得ます。
途中でやめたらどうなりますか?
途中で服用を中断すると、十分な予防効果が得られない可能性があります。28日間の継続が重要です。副作用がつらい場合は、中断ではなく対処法をご相談ください[3]
PEPを1回飲み忘れたらどうすればいいですか?
気づいた時点ですぐに1回分を服用してください。次の服用時間が近い場合は、2回分を一度に飲まず、1回分だけ服用して以降のスケジュールに戻ります。自己判断で中断せず、不安な場合は当院にご連絡ください。LINEで24時間ご相談いただけます。
妊娠中・授乳中でもPEPは受けられますか?
妊娠中・授乳中のPEP使用は個別の判断が必要です。リスクと利益を医師が評価したうえで対応しますので、該当する場合は診察時にお申し出ください。
72時間を過ぎてしまいました。何かできることは?
PEPの適応外となりますが、即日HIV検査が可能です。また、今後のリスクに備えてPrEP(曝露前予防)の処方もできます。まずはご相談ください。

監修医師
金谷 正樹(かなや・まさき)
モイストクリニック 院長 / 医師
日本性感染症学会所属
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)にて研鑽
「PEPは時間との戦いですが、同時に心の不安との戦いでもあります。72時間以内であれば、まだ打つ手はあります。『相談していいのかな』と迷っている間にも時間は過ぎてしまいます。まずはLINEで一言お送りください。」
参考文献
  1. Updated Guidelines for Antiretroviral Postexposure Prophylaxis. CDC. MMWR 2016; Updated 2022.
    https://www.cdc.gov/…
  2. 厚生労働省「HIV/エイズの基礎知識」
    https://www.mhlw.go.jp/…
  3. 抗HIV治療ガイドライン. 厚生労働科学研究 エイズ対策政策研究事業.
    https://www.haart-support.jp/…
  4. HIV Post-Exposure Prophylaxis Guidelines. WHO. 2014.
    https://www.who.int/…
  5. Sultan B, et al. Postexposure Prophylaxis Against HIV. Clin Infect Dis. 2014;60(Suppl 3):S200-S204.
    PMID: 25732449
  6. 抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP). エイズ治療・研究開発センター(ACC).
    https://www.acc.jihs.go.jp/…

関連ページ

※本ページは一般的な医療情報の提供を目的としています。PEPの適応は行為内容・経過時間・個人の状態によって異なります。個別の判断は医療機関でご相談ください。PEPは保険適用外の自費診療です。