医学確認:金谷正樹 医師|確認日:2026年9月26日
性行為後の性感染症予防
行為のあとに、
できる予防があります。
性行為後できるだけ早く、72時間以内の服用で、梅毒・クラミジアなどの感染リスクを下げる予防法です。
1回あたり・診察料+薬代1,400円〜(税込)
初診から対応オンライン診療
郵送・院内受取
5回分7,000円の1回あたり。料金の詳細
自由診療・国内承認薬の適応外使用です。効果には対象者・疾患による違いがあり、すべての性感染症を防げるわけではありません。

できるだけ早く、遅くとも72時間以内に服用します。郵送の到着を待って間に合わなくなる前に、受取方法をお電話でご相談ください。050-8885-0783(電話受付9〜22時)
ABOUT DOXY PEP
ドキシペップとは
EFFECT & EVIDENCE
どのくらい予防できる?
CDCがまとめた臨床試験では、ドキシペップを使用しない場合と比べて、梅毒・クラミジアは70%以上、淋菌は約50%、感染の発生が少なくなりました。これは研究集団での相対的な減少で、「飲んだ人の70%が必ず感染を防げる」という意味ではありません。[1]
数値を読む前に:主な根拠は、性感染症のリスクが高い男性間で性行為をする男性(MSM)とトランスジェンダー女性を対象とした海外の試験です。すべての方に同じ効果が得られるとは限りません。[1][4]
| 性感染症 | 感染発生の相対減少 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 梅毒 | 70%以上 | 複数の試験で予防効果が示されています。 |
| クラミジア | 70%以上 | 予防しても、症状があれば検査・診察が必要です。 |
| 淋菌(淋病) | 約50% | 薬への耐性や地域・研究によって差があり、効果が確認されなかった試験もあります。 |
| HIV・ヘルペス・HPV | 予防できません | ウイルスによる感染症は対象外です。 |
出典:CDC 2024年ガイドラインの試験総括。[1] 個人の感染確率や、日本での効果をそのまま示す数値ではありません。
HOW TO TAKE
飲むタイミングと量
性行為後、できるだけ早く、遅くとも72時間以内に200mgを1回服用します。当院のビブラマイシン錠100mgでは、2錠を一緒に飲みます。服用する方ご本人に処方された薬を、医師の指示に従って使用してください。[1][2]
次の服用は前回から24時間以上あける
24時間以内に200mgを超えて飲まない
同じ日に複数回の性行為があっても、その都度2錠ずつ追加する飲み方ではありません。日付が変わっても24時間たっていなければ追加せず、繰り返し服用する機会が多い方は、必要性や頻度を診察で確認しましょう。[1][2]
飲むときの4つのポイント
- コップ1杯の水で飲む食道への刺激を避けるため、十分な水で服用します。乳製品を含まない食事と一緒に飲むと、吐き気を軽くできることがあります。
- 服用後1時間は横にならない就寝直前を避け、座る・立つ姿勢を保ちます。
- 乳製品・一部の薬やサプリと時間をあける乳製品、制酸薬、鉄・カルシウム・マグネシウムなどを含む製品は、服用の前後2時間以上あけます。
- 強い日差しを避ける光線過敏に注意し、日焼け止めや衣服で対策します。
服用時の注意はCDCの診療情報に基づきます。[2] ほかの薬を使っている場合は、お薬手帳などで確認します。
72時間を過ぎてしまったら
72時間を超えた服用で、どの程度予防できるかは確立していません。自己判断で量を増やして埋め合わせず、検査の時期や今後の予防を相談してください。服用直後に吐いた場合も、自分で追加する前に処方元へ確認してください。
SAFETY
副作用と使用前の確認
吐き気、胃の不快感、下痢、発疹などが起こることがあります。また、食道炎・食道潰瘍や、日光で皮膚症状が出る光線過敏にも注意が必要です。[2][3]
服用前に必ず伝えること
- ドキシサイクリン・テトラサイクリン系の薬でアレルギーが出たこと
- 妊娠中・妊娠の可能性・授乳中であること
- 持病、服用中の薬、サプリメント
- 現在の症状、最近の性感染症検査・治療
同系統の薬に過敏症の既往がある方は使用できません。妊娠・授乳中などは、予防目的での使用を自己判断せず、事前に医師へご相談ください。[3]
このようなときは受診を
息苦しさ、顔や唇の腫れ、意識が遠のくなど、強いアレルギーを疑う症状があれば、服用を中止して速やかに救急受診してください。強い・続く下痢、飲み込むときの痛み、広がる発疹も医療機関へ相談する目安です。[3]
耐性菌と、長く使うことへの懸念
抗菌薬を繰り返し使うことで、薬が効きにくい「耐性菌」が生き残り、増えやすくなる可能性があります。腸内細菌などへの長期的な影響にも、まだ十分に分かっていない点があります。必要性を定期的に見直し、コンドームや検査も組み合わせて予防します。[1][2]
PRICE
ドキシペップの料金
自由診療です。以下は診察料・薬代を含む税込料金です。予防薬の処方料金と、性感染症の検査・治療の料金は異なります。検査・治療・処方を行わず、相談のみで終了した場合は初診2,500円/再診1,500円(税込)です。
1回分
1,750円
ビブラマイシン100mg × 2錠
5回分
7,000円
ビブラマイシン100mg × 10錠
5回分を処方する場合:1回あたり1,400円
郵送をご希望の場合:送料400円(税込)
郵送時の合計は、1回分2,150円/5回分7,400円です。検査などを追加する場合は、別途費用をご案内します。
CONSULTATION & DELIVERY
診療からお薬の受取まで
当院は初診からオンライン診療に対応しています。今後の感染機会に備えて、あらかじめ処方を受ける相談も可能です。来院での相談も可能です。オンライン診療をご希望の方は、まずLINEでご相談ください。診療方法は個別にご案内します。診療後のお薬は、郵送または院内受取をご案内します。症状や検査の必要性によっては、来院をご案内することがあります。
- 01
予約・問診
性行為の日時、症状、アレルギー、服用中の薬などをお伝えください。直近の行為後で急ぐ場合は、服用期限と受取方法も確認します。
- 02
医師の診察
効果が期待できる範囲と副作用を説明し、処方の適否、服用方法、検査・フォローについて相談します。
- 03
お薬を受け取る
郵送または院内受取を選びます。当日の到着は保証していません。今ある感染機会に対して服用する場合は、72時間以内に受け取って飲めるかを事前に確認してください。
LINEの返信を待つと服用期限に間に合わない可能性がある場合は、お電話でご相談ください。
FOLLOW-UP
飲んだあとも、検査は大切です
ドキシペップで感染リスクは下がりますが、ゼロにはなりません。当院では開始時の性感染症検査をおすすめし、継続する方には3か月を目安とした定期検査をご案内しています。必要な項目・時期は医師と相談して決めます。
性器だけでなく、行為によってはのど・肛門の検査も検討します。服用歴や検査までの期間を踏まえて判断するため、検査時には「いつ、何錠飲んだか」をお伝えください。CDCも、開始時と継続中の定期的な検査・必要性の再評価を推奨しています。[1][2]
症状がある・パートナーが陽性の場合
排尿時の痛み、膿、おりものの変化、潰瘍・発疹などがある場合や、パートナーの感染が分かった場合は、定期検査の予定日を待たずに受診してください。予防の1回分を飲むだけでは、感染している病気の治療の代わりにはなりません。
FAQ
よくある質問
毎日飲む薬ですか?
性行為後に必要に応じて服用する方法です。行為に関係なく毎日飲む予防法とは異なります。連日服用する機会がある場合も、24時間以内に200mgを超えないようにし、頻度が多い場合は医師と継続の必要性を確認します。[1][2]
女性でも相談できますか?
ご相談いただけます。当院では、お一人おひとりの状況を確認し、医師の判断で処方しています。女性での予防効果は十分に確立していないため、妊娠の可能性や服用中の薬なども確認し、効果の不確実性と副作用をご説明します。当院の処方方針と研究の対象について
ドキシペップを飲めば、コンドームは不要ですか?
不要にはなりません。予防できない感染症があり、対象となる性感染症にも感染する可能性があります。HIV予防や避妊の代わりにもならないため、コンドームや定期検査などを組み合わせてください。
HIVの感染も心配な場合はどうしたらよいですか?
ドキシペップではHIVを予防できません。直近の感染機会については、HIVの曝露後予防「PEP」が必要か、できるだけ早くご相談ください。PEPも原則72時間以内の開始が必要ですが、薬・服用期間はドキシペップと異なります。HIVのPEPについて
市販・通販で購入して、自分で飲んでもよいですか?
ビブラマイシンは医師の処方が必要な医薬品です。[3] 薬の選び方だけでなく、使用が適切か、ほかの薬との飲み合わせ、現在感染していないかを確認するため、医療機関でご相談ください。当院では初診からオンラインで相談できます。
今後に備えて、あらかじめ処方してもらえますか?
今後の感染機会に備えた相談も可能です。必要な量や検査・再診の時期は診察で決めます。保管方法と使用期限を守り、ほかの方へ薬を渡さないでください。
適応外使用について
当院では国内承認薬のビブラマイシンを使用しますが、ドキシペップとしての性感染症予防は国内で承認された効能・用法ではありません。保険適用外の自由診療です。海外ではCDCが特定の対象者と使用を検討することを推奨しており、日本国内でも手引きの案が公表されています。承認された治療用途と、予防としての使用は区別してご説明します。[1][3][6]
主なリスクは、胃腸症状・食道障害・光線過敏・アレルギーと、耐性菌や長期使用に関する不確実性です。ご不明な点は診察時にお尋ねください。
DOCTOR
診療する医師
モイストクリニック院長 金谷 正樹
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックで性感染症を中心に診療を行っています。日本性感染症学会および日本性機能学会の会員として活動しています。細菌学と免疫学の知識を活かし、患者さんご本人とパートナーを含めた診療を大切にしています。
参考資料
- CDC. Clinical Guidelines on the Use of Doxycycline Postexposure Prophylaxis for Bacterial STI Prevention, 2024.
- CDC. Doxy PEP for Bacterial STI Prevention:医療者向け診療情報.
- PMDA. ビブラマイシン錠50mg・100mg 電子添文(2024年3月改訂).
- Luetkemeyer AF, et al. Postexposure Doxycycline to Prevent Bacterial Sexually Transmitted Infections. N Engl J Med. 2023.
- Stewart J, et al. Doxycycline Prophylaxis to Prevent Sexually Transmitted Infections in Women. N Engl J Med. 2023.
- 国立健康危機管理研究機構 公開資料. Doxy-PEP/PrEPの手引き 第1版(案).
