おりものの匂い、もしかして病気?魚臭い・酸っぱい…匂いの原因を医師が徹底解説

おりものの匂い、もしかして病気?魚臭い・酸っぱい…匂いの原因を医師が徹底解説

「いつもと違うデリケートゾーンの匂い…誰にも相談できず、一人で悩んでいませんか?」

おりものの匂いの変化は、身体からの重要なサインです。放置すると不妊や早産のリスクにつながる可能性も。

この記事では、細菌性膣症(BV)やカンジダなどの一般的な原因から、通常の性病検査では見逃されがちな「隠れ性病」であるマイコプラズマ・ウレアプラズマまで、考えられる原因を網羅的に解説します。

モイストクリニックでは、悩める女性のために即日検査・治療を提供しています。まずは正しい知識を得て、不安を解消しましょう。

【セルフチェック】正常なおりものと危険なサイン

まずは、ご自身の状態を確認してみましょう。おりものは、健康のバロメーターです。

正常な状態:

  • 色: 透明、白、クリーム色、または淡黄色
  • 匂い: ほぼ無臭か、少し甘酸っぱい(乳酸菌によるもの)
  • 量・性状: 排卵期には量が増え、卵の白身のように伸びるなど、月経周期によって変化する

注意が必要なサイン:

  • 匂い: 魚が生臭い、腐ったような匂い、チーズやヨーグルトのような発酵臭、アンモニア臭など、明らかにいつもと違う匂いがする
  • 色・性状: 灰色、黄緑色、泡立っている、カッテージチーズや酒粕のようにポロポロしている
  • 量: 急に量が増えた
  • その他の症状: かゆみ、痛み、ヒリヒリ感、性交痛、下腹部痛がある

膣の炎症のうち、約40〜45%は細菌性膣症(BV)が占めており、おりものの匂いが変化する最も一般的な原因です。

【匂いでわかる】魚臭い?チーズ臭?おりものの匂い別・原因疾患と確率

おりものの匂いや特徴から、原因となっている病気や感染症をある程度推測できます。

匂い・特徴主な原因疾患膣炎に占める推定割合※併発しやすい症状
魚のような生臭さ + 灰白色で水っぽい細菌性膣症(BV)40–50%性行為後に匂いが強くなる・膣内のpHがアルカリ性に傾く(pH>4.5)
ヨーグルト・チーズ・酒粕様 + 激しいかゆみカンジダ膣炎20–25%外陰部の赤み・ヒリヒリ感・排尿痛
強い悪臭 + 黄緑色で泡状トリコモナス膣炎15–20%灼熱感・性交痛・外陰部の強いかゆみ
匂いは弱いが量が増加・色が変化クラミジア・淋菌などによる頸管炎5–15%下腹部痛・不正出血・排尿痛

※国際的な医学論文レビューおよび複数施設の臨床データの中央値より算出。

ご自身の症状が当てはまる場合、自己判断は禁物です。 不安な方は、お早めにクリニックにご相談ください。

【検査で見逃しがち】治らない匂いの原因?マイコプラズマ/ウレアプラズマとは

「薬を使っても、魚臭い匂いがぶり返す…」
「クラミジアや淋菌は陰性だったのに、おりものの異常が治らない…」

その場合、通常の性病検査では項目に含まれていないことが多い「マイコプラズマ」や「ウレアプラズマ」が原因かもしれません。これらは近年注目されている「隠れ性病」です。

菌種なぜ見逃される?匂いへの関与主な検出率
マイコプラズマ・ジェニタリウム高感度な遺伝子検査(NAAT法)が、症状を繰り返す頸管炎など一部でしか保険適用されておらず、検査の機会が少ない。細菌性膣症(BV)と同時に感染しやすく、BVの発症リスクを3.5倍に高めるという報告が。魚臭い匂いの”間接的な黒幕”となり得る。頸管炎症状のある女性の10–30%で検出される。
ウレアプラズマ・ウレアリチカムもともと膣内にいる常在菌の一種とも言われており、単独での病原性が不明とされ、検査自体が省略されがち。菌が持つウレアーゼ酵素が尿素をアンモニアに分解。膣内のpHを上昇させ、ツンとしたアンモニア臭の原因となることがある。症状のある女性の20–60%から検出報告あり。

こんな症状は要注意!

  • 市販薬や抗菌薬で治療しても、魚臭い匂いがすぐに再発するマイコプラズマ・ジェニタリウムが細菌性膣症と同時に潜んでいる可能性があります。
  • おりものが淡い緑色で、アンモニアのようなツンとした匂いがするウレアプラズマが異常増殖している可能性があります。

これらの菌は、放置すると骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊、早産のリスク因子となるため、早期発見・治療が重要です。

デリケートゾーンの匂いを悪化させないためのセルフケア3選

医療機関での治療と並行して、日々のセルフケアで膣内環境を整えることも大切です。ただし、やりすぎは禁物です。

  1. 洗い過ぎない:
    膣内まで洗うのは逆効果。善玉菌である乳酸菌まで洗い流してしまいます。洗浄は外陰部のみにとどめ、デリケートゾーン用の弱酸性ソープで優しく30秒程度で済ませましょう。
  2. 通気性を保つ:
    ムレは雑菌の温床です。通気性の良い綿素材の下着を選び、就寝時は体を締め付けない服装を心がけましょう。
  3. 腸内環境と睡眠を整える:
    膣内フローラと腸内フローラは関連しています。ヨーグルトや発酵食品で乳酸菌・ビフィズス菌を積極的に摂りましょう。また、6時間以上の質の良い睡眠は免疫力維持に不可欠です。

注意点: これらのセルフケアはあくまで予防や補助的なものです。症状が3日以上続く、または悪化する場合は、必ず医療機関を受診してください。 自己判断による膣洗浄は、かえって細菌性膣症の再発率を高めるというデータもあります。

不安な方はすぐ検査を|モイストクリニックの検査メニュー

デリケートゾーンの悩みは、専門医に相談するのが解決への一番の近道です。恵比寿モイストクリニックでは、お忙しい方でも安心して受診できるよう、スピーディーで精度の高い検査をご用意しています。

カテゴリー検査内容料金 (税込)特徴
単体検査BV・カンジダ・トリコモナス など各4,500円所要時間約10分。結果に応じて当日からの治療も可能です。
マイコプラズマ / ウレアプラズマ8,980円高感度なPCR法で、見逃されがちな”隠れ原因菌”を正確に検出します。
セット検査ベーシック4項目 (淋菌・クラミジア等)14,800円まず確認しておきたい基本的なSTI項目をカバー。
アドバンスド14項目32,800円マイコプラズマ・ウレアプラズマも含む包括的な安心セットです。
コンプリート19項目43,000円主要な性病をすべて網羅し、医師の視診も込みの総点検プラン。
ペア検査コンプリート19項目 × 2名様66,000円パートナーとの同時検査で10%OFF。ピンポン感染を防ぎます。
  • ご予約: 24時間受付の WebLINE のほか、お電話(050-8885-0783)でも承ります。
  • 結果報告: 最短翌日〜。検査当日の内服薬処方も可能です。
  • アクセス: 恵比寿駅から徒歩2分。プライバシーに配慮した院内でお待ちしています。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 膣洗浄剤を使えば匂いは治りますか?

A. 一時的に匂いが軽減されることはありますが、根本的な原因菌はなくなりません。むしろ、膣内の善玉菌まで洗い流してしまい、細菌性膣症(BV)の再発率が高まるという報告があります。確実な診断と治療のために、まずは検査を受けることを強くお勧めします。

Q. パートナーに症状がありません。それでも一緒に検査した方がいいですか?

A. はい、ぜひペアでの検査をご検討ください。特にトリコモナスやマイコプラズマ・ジェニタリウムは、男性では無症状のことが多く、気づかないうちに感染をうつし合う「ピンポン感染」の原因となります。お互いのために、一緒に検査・治療することが再発防止の鍵です。

Q. 検査や治療に健康保険は使えますか?

A. 当院は自費診療のみとなっております。患者様のご希望と症状に応じて最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:その匂い、放置しないで。検査で原因をはっきりさせましょう。

おりものの匂いの変化は、体からのSOSサインです。最後に、今日のポイントを振り返りましょう。

  • 魚臭い匂いは「細菌性膣症」、チーズのような匂いは「カンジダ」、泡状で悪臭があれば「トリコモナス」が主に疑われます。
  • 治療しても治らない魚臭さの裏には「マイコプラズマ」、アンモニア臭には「ウレアプラズマ」といった”隠れ性病”が潜んでいる可能性があります。
  • モイストクリニックでは、これらの隠れ性病も検出できる高感度なPCR検査を導入しています。
  • 匂いが気になったら、自己判断で悩まず専門医へ。仕事帰りの10分検査で、不安を解消し、治療を開始できます。

「あなたの匂いはどこから?」― その答えは、検査ですぐにクリアになります。私たちは、あなたの健康と安心を取り戻すお手伝いをします。

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症状に心当たりのある方や不安がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
モイストクリニックは、あなたの健康と安心のために、丁寧にサポートいたします。

🔖 監修者情報

モイストクリニック 金谷院長

監修:モイストクリニック院長 金谷 正樹
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックで性感染症を中心に診療を行っている。日本性感染症学会の会員として活動しており、得意分野である細菌学と免疫学の知識を活かして、患者さまご本人とパートナーさまが幸せになれるような医療を目指している。

🖊️ この記事の執筆者

執筆:泌尿器科医 宮田(モイストクリニック)
国立信州大学医学部医学科を卒業後、川崎市立井田病院にて初期研修を修了。都内大学病院の泌尿器科に入局し、性感染症分野で専門性を深める。
日本性感染症学会、日本感染症学会、日本性機能学会などに所属し、現在は薬剤耐性淋菌に対する新規抗生剤の研究に携わりながら、性感染症および泌尿器科疾患の診療にあたっている。
(CDC・WHO・国立感染症研究所(NIID)などの最新公的データを参照)

本記事は、米国疾病予防管理センター(CDC)発行の「STD Treatment Guidelines 2024」および日本性感染症学会の最新ガイドラインを参照し、モイストクリニックの監修のもと作成しました。個別の症状については、必ず医師の診察を受けてください。