性感染症(性病)の予防方法まとめ|検査・ワクチン・予防薬(PrEP/PEP)でリスクを下げる

まずは結論:予防は「検査 × コンドーム × ワクチン / 必要なら予防薬」

性感染症の予防は、何か1つをやれば完璧…ではなく、いくつかの方法を組み合わせて「リスクを下げる」のが現実的です。

  • 定期検査:症状が出ない感染もあるため、予防の土台
  • コンドーム:リスクを下げる基本
  • HPVワクチン:将来のリスクを下げる「一次予防」
  • 予防薬(PrEP/PEP/Doxy-PEP):状況によって検討(医師と相談)

【緊急】HIVの曝露(感染リスク)が疑われる場合

PEP(曝露後予防内服)は「できるだけ早く/遅くとも72時間以内」の開始が極めて重要です。

→ HIV PEP(緊急)の詳細・受診の流れはこちら

「絶対うつらない方法」を探して不安になっていませんか?現実には、性感染症の予防は “ゼロ”ではなく“確率を下げる”考え方が大切です。
恵比寿のモイストクリニックでは、状況の整理から必要な検査、最新の予防薬まで、あなたに最適なプランを一緒に考えます。

性感染症は「ゼロ」にできない。でも“下げる”ことはできる

「絶対うつらない方法」を探してネットを検索し続け、疲れてしまう方がたくさんいらっしゃいます。しかし現実には、性感染症のリスクを完全にゼロにすることは困難です。

大切なのは“ゼロリスク”を求めて立ち止まることではなく、“確率を下げる”ための賢い選択肢を知っておくことです。

💡 不安がある時、いちばんムダのない「安心への3ステップ」

  1. 状況整理:いつ、どんな行為があり、今どんな症状があるか?
  2. 適切な検査:時期や部位に合わせた「意味のある検査」を受ける
  3. 必要な予防・治療:結果に基づき、薬やワクチンでリスクを最小化する

この順番で進めることが、精神的にも身体的にも、いちばん安心につながります。自己判断で悩み続けるよりも、まずは専門家に今の状況を話してみることから始めてみませんか?

予防の方法は大きく5つ

1)コンドーム(ゴム):基本だけど万能ではない

コンドームは多くの性感染症リスクを下げる最も重要な手段です。しかし、梅毒や尖圭コンジローマなどのように「皮膚接触」で感染するものは、完全に防ぎきれないことがあります。

「ゴムをしていたのに不安」「相手が陽性だった」など、状況によって必要な検査は変わります。迷ったらすぐにご相談ください。

2)定期検査:予防のいちばん現実的な土台

性感染症は「無症状」が多いため、自覚症状がない=大丈夫とは限りません。定期的な検査で自分の状態を把握すること自体が、パートナーへの感染を防ぐ最大の予防策です。

  • パートナーが変わったタイミング
  • 不安な行為があった(心当たりがある)
  • 症状はないが、念のため安心したい
検査セットの料金を見る

3)HPVワクチン:将来のがん・イボのリスクを断つ

将来の子宮頸がんや、尖圭コンジローマ(イボ)のリスクを下げるワクチンです。当院では男性の接種も積極的に受け付けています。

9価(シルガード9) 29,800円/回(推奨:より多くの型をカバー)
4価(ガーダシル) 18,000円/回

※診察料込み。15歳以上は通常3回接種が必要です。

HPVワクチン・検査の詳細はこちら

4)予防薬:PrEP/PEP/Doxy-PEP

医学の進歩により、「薬で防ぐ」選択肢が増えています。これらは医師の診断と適切なフォローアップが必要です。

  • HIV PEP(緊急):曝露後72時間以内の服用でHIV感染を防ぐ。
  • HIV PrEP(事前):あらかじめ服用し、HIV感染を高い確率で防ぐ。
  • Doxy-PEP(事後):梅毒・クラミジア等の細菌性STIリスクを下げる。

5)パートナー対策:「うつさない」ための予防

性感染症は「ピンポン感染(うつし合い)」が一番のリスクです。お二人同時に検査・治療を行うことで、再感染のループを断ち切ることができます。

「責めたいわけじゃなくて、二人で安心したいから一緒に検査しない?」
そんな伝え方も含め、当院がサポートいたします。

性行為後に不安なとき:今やるべきこと(迷ったらこれ)

「今の行為、大丈夫だったかな…」と不安になった時は、
まず以下のステップで状況を整理してください。最短で安心に辿り着くためのガイドです。

⚠️ まずは「時間」を確認!

もしHIVの曝露(ゴムの破損や、相手が陽性など)が疑われる場合、PEP(曝露後予防)は72時間以内に開始する必要があります。

【緊急】72時間以内なら「PEP」の詳細へ
1

症状があるか確認

痛み、膿、発熱、デキモノ、喉の違和感などはありませんか?

2

いつの出来事か確認(時期)

検査には「ウインドウピリオド(潜伏期間)」があります。早すぎると正しく結果が出ないため、最適な日を計算します。

3

心当たりのある部位を特定

性器だけでなく、喉(オーラル)や肛門など、心当たりのある箇所すべてが検査対象です。

4

最適な検査・予防プランを立てる

「今すぐできること」と「少し待ってからすべきこと」を医師と一緒に整理しましょう。

一人で抱え込まず、まずは恵比寿の当院へご相談ください

📞 お急ぎの方:050-8885-0783

料金(予防・ワクチン)

※表示価格はすべて税込です。予防に関するメニューは自由診療となります。

予防内服(PEP・PrEP・Doxy-PEP)

HIV PEP療法(緊急予防) 66,000円

行為後72時間以内。初回および1ヶ月後の採血検査代+お薬代をすべて含みます。

HIV PrEP療法(事前予防) 9,000円

30錠(約1ヶ月分)。日常的にHIV感染リスクを下げるための国内処方薬です。

Doxy-PEP(細菌性STI予防)
1,750円 / 1回分
7,000円 / 5回セット

梅毒・クラミジア・淋菌の予防。行為後72時間以内の服用を推奨します。

HPVワクチン

推奨
シルガード9(9価) 29,800円

最も多くのHPV型(9種)をカバー。尖圭コンジローマから各種がん予防まで。診察料込。

ガーダシル(4価) 18,000円

主要な4つのHPV型に対応。コンジローマ予防の基本機能を備えています。診察料込。

よくある質問(FAQ)

Q. コンドームをしていれば性病は完全に防げますか?

A. 多くの感染リスクを大幅に下げられますが、100%ではありません。例えば梅毒や尖圭コンジローマなどは、コンドームで覆い切れない部位の皮膚接触でも感染する可能性があるため、検査やワクチンとの組み合わせがより効果的です。

Q. 性行為後、いつ検査を受ければいいですか?

A. 検査の種類によって「正しく結果が出る時期(ウインドウピリオド)」が異なります。早すぎると感染を見逃す可能性があるため、行為からの経過日数をお伝えいただければ、最適な検査タイミングをご提案します。

Q. HIV PEP(緊急予防)はどれくらい急ぐべきですか?

A. できるだけ早く、遅くとも72時間以内の服用開始が推奨されています。時間が経過するほど予防効果が低下するため、迷っている場合もまずはすぐにお電話かLINEでご相談ください。

Q. Doxy-PEP(事後予防)は誰でも処方してもらえますか?

A. 耐性菌のリスクなどを考慮し、CDCの指針に基づいた一定の条件(過去12ヶ月以内に細菌性STIの既往がある方など)に該当し、医師が必要と判断した場合に処方いたします。まずは診察にてリスク状況を共有させていただきます。

Q. HPVワクチンは男性も打つ意味がありますか?

A. はい、非常に大きな意味があります。自身の尖圭コンジローマや肛門がん、中咽頭がんの予防になるだけでなく、パートナーへウイルスをうつさない(子宮頸がんのリスクを下げさせる)という思いやりとしての側面も注目されています。

Q. 貴院のHPV検査は子宮頸がん検診と同じですか?

A. いいえ、異なります。当院の検査は主に尖圭コンジローマ(イボ)の原因となるローリスク型HPVを対象としています。子宮頸がんのリスク(ハイリスク型)が気になる方は、内診設備のある婦人科での定期検診をおすすめしています。

迷ったら、まず相談でOKです

予防に「唯一の正解」はありません。あなたのライフスタイルや今の不安に合わせ、
最も納得できる選択肢を一緒に整理していきましょう。

監修・執筆医師情報

金谷 正樹 Masaki Kanaya

モイストクリニック 院長

国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックにて性感染症を中心に診療を行う。日本性感染症学会の会員。得意分野である細菌学と免疫学の知識を活かし、患者さまご本人とパートナーさまが幸せになれるような医療の実践を目指している。

参考文献・ガイドライン

  • 日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン 2023
  • 厚生労働省:性感染症報告数(2024年最新データ)
  • CDC(アメリカ疾病予防管理センター):STI Treatment Guidelines 2021 / Doxy-PEP Guidelines
  • WHO(世界保健機関):Sexually transmitted infections (STIs) Fact sheets