「今日、HIV検査を受けたい」「PEPを飲み終えたので検査を受けたい」。同じHIV検査でも、接触からの日数や薬の使用によって、確認する内容は変わります。モイストクリニックでは、恵比寿の院内で採血を行い、検査の時期や結果について相談できます。
検査を受ける場合、診察料は検査料金に含まれます。通常の検査処理は月〜土曜日で、検体の状態により日数は前後します。即日結果をご希望の場合は、来院時刻による対応可否を事前にご確認ください。
採血は来院が必要です。Web予約で検査方法や検査日が医学的に確定するわけではなく、接触日・服薬状況を確認してご案内します。
今の状況に合わせた検査の相談
検査名を決めてから受診する必要はありません。まずは「何が心配か」「いつの接触か」「検査や服薬の経験があるか」をお伝えください。症状だけでHIV感染の有無を判定することはできません。[1]
症状はないが、検査したい
気になる接触日と、過去の検査日・結果を確認します。症状がなくても検査は受けられます。HIV以外も心配な場合は、接触した部位に合う検査を相談できます。
今日中に結果を知りたい
即日オプションの希望をお伝えください。当日に結果が出ることと、最近の接触について感染を否定できることは別です。検査の時期によっては再検査が必要になります。
PEP・PrEPを使っている
一般の検査時期をそのまま当てはめず、薬剤名・使用期間・接触日を確認します。他院で処方された方は、お薬と検査結果の記録をご用意ください。
陽性・判定保留と言われた
まず受けた検査の種類を確認します。スクリーニングでの陽性だけでは確定診断ではありません。結果票を持参し、確認検査など次の対応を相談してください。[2]
即日検査で分かること・分からないこと
「即日」は、検査を受けてから結果が出るまでの時間を指します。 接触直後の感染まで、その日にすべて分かるという意味ではありません。[2][3]
HIVに感染していても、検査で調べるものが十分に増えるまで結果に表れない期間があります。これがウインドウ期です。即日検査を選んでも、この期間がなくなるわけではありません。
また、「採血」「第4世代」「即日」は同じ分類ではありません。採血は検体の採り方、第4世代は抗原と抗体を調べる検査の区分、即日は結果までの時間です。同じ採血でも、検査方法によって検出できる時期が異なります。[3]
即日結果を希望するときの確認事項
来院前に「HIVの即日検査を希望している」とお伝えください。診療時間内でも、受付時刻によって当日結果に対応できない場合があります。検査を受ける時点で、結果の受け取り方と、当日中に連絡がない場合の確認方法も確かめておくと、その後の予定を立てやすくなります。
陽性や判定保留の場合は確認検査が必要となり、最終的な判断が当日中にできないことがあります。陰性の場合も、接触からの日数や薬の使用によって再検査を案内します。[2][4]
HIV検査を受ける時期
接触から1か月ごろの検査が早期発見につながることはありますが、その時点の陰性だけでは感染を否定できない場合があります。国内の一般向け案内では、陰性確認のために3か月を過ぎてからの再検査が勧められています。[1]
日数だけで一律に予約日を決めず、検査法・症状・服薬歴を合わせて考えます。接触から間もない時期でも、症状がある場合やPEPを検討する場合は、先に診察が必要なことがあります。検査に早すぎるか迷っている方も、まず接触日をお伝えください。
検査ごとのウインドウ期の目安
以下はCDCが示す一般的な検出時期です。当院の全メニューや、検査を終えられる日を示す表ではありません。 PEP・PrEPを使用した場合は、そのまま適用しません。[3][4]
| 検査方法 | 通常、検出できるようになる期間 |
|---|---|
| 静脈血を使う検査室の抗原抗体検査 | 接触後18〜45日 |
| 指先の血液を使う迅速抗原抗体検査 | 接触後18〜90日 |
| 抗体検査 | 接触後23〜90日 |
| NAT(核酸検査) | 接触後10〜33日 |
表の最も早い日を過ぎたからといって、その日の陰性で検査を終えられるわけではありません。受けた検査の種類と、その後の新たな接触の有無を含め、再検査が必要かを確認します。[3]
抗体・抗原抗体・NATの違い
抗体検査は、HIVに対して体が作る抗体を調べます。抗原抗体検査は、抗体に加えてウイルスの一部であるp24抗原を調べる方法です。NATはウイルスの遺伝子(RNA)を調べ、急性感染が疑われる場合などに検討されます。[3]
NATは「早い日程で陰性を保証するための検査」ではありません。当院で相談する際も、必要な検査の種類と実施先を個別に確認します。一般的な検査法の説明を、当院ですべて実施できるという案内とは区別してください。
PEP後・PrEP使用中の検査
PEP・PrEPに使う抗HIV薬は、感染していた場合のウイルス量や抗体が検出される過程に影響することがあります。服薬していない人向けの「1か月」「3か月」を、そのまま自分の検査予定に置き換えないでください。[4][6]
PEPを服用した方
服用が終了しても、薬を飲み切ったことだけで感染を否定することはできません。処方元から案内された中間・最終の検査を受けます。相談時には、次の記録を用意してください。
- HIV感染が心配な接触の日付・時刻
- PEPを開始した日と、終了した日(または終了予定日)
- 薬剤名、飲み忘れや中断、新たな接触の有無
- これまでの検査日・検査方法・結果
他院でPEPを開始した方も、検査についてご相談いただけます。ただし、HIV単体検査1回が、PEP後に必要な検査をすべて置き換えるわけではありません。薬の処方元で決めた予定を共有し、検査項目・費用・実施先を確認してください。
PrEPを使用している方
薬剤名、服用方法、最後に飲んだ時期と検査結果を伝え、継続中の検査計画を相談してください。薬を使用していることを検査先に伝えず一般の検査だけで判断したり、検査のために自己判断で薬を中止したりしないでください。[6]
今後も感染リスクのある接触が続く場合は、検査とあわせて予防方法を相談できます。PEPからPrEPへの移行も、感染の有無と必要な検査を確認しながら進めます。[4][6]
予約から結果の確認まで
- 1
来院の予約・相談
Web予約またはLINE・電話でご相談ください。即日結果の希望やPEP・PrEPの使用は、あらかじめお伝えください。
- 2
接触日・検査内容・費用を確認
症状や服薬歴を伝え、今回調べる項目と結果の目安を確認します。早期の陰性の場合、再検査が必要になることも説明を受けます。
- 3
院内で採血
当院のHIV検査は来院採血です。HIV以外も調べる場合は、項目に応じた検体を採取します。
- 4
結果と、次の検査の要否を確認
ご案内した方法で結果を確認してください。陰性なら再検査の要否、陽性・保留なら確認検査など、次の対応を確認します。
受診前に用意するもの
過去の検査結果があれば、検査名と日付が分かる結果票や画面をご用意ください。服薬中の方はお薬手帳や薬の箱・写真も役立ちます。接触日がはっきりしない場合は、おおよその時期と、その後にも気になる接触があったかをお伝えください。
結果の説明や追加検査が必要になる場合に備えて、医療機関からの連絡方法も確認します。採血で気分が悪くなった経験がある方は、採血前にスタッフへお伝えください。
結果が届かない・再検査の予定を忘れた場合
目安の時期を過ぎても結果を確認できないときは、検査日を伝えて当院へお問い合わせください。連絡がないことを陰性の意味に受け取らないでください。再検査の予定を過ぎた場合も、自己判断で終了せず、これまでの検査と服薬の記録をもとに次の日程を相談します。
陰性・陽性・判定保留の後にすること
陰性だった場合
今回受けた検査で、感染を示す反応が確認されなかったという結果です。接触からの期間が短い場合やPEP・PrEPを使用している場合は、再検査が必要なことがあります。結果票だけで判断せず、次の検査の要否を確認してください。[3][4]
陽性・判定保留だった場合
最初のスクリーニング結果と確定診断は別です。必要な確認検査と、結果に応じた専門医療機関への受診について説明を受けてください。新しい検査を自分で繰り返すのではなく、受けた検査の結果票を持って相談します。[2]
HIV感染が確認された場合は、専門医療機関で治療と継続的な診療につながることが大切です。HIV陽性と、エイズを発症していることも同じ意味ではありません。[5]
検査後も不安が続く場合
陰性という結果を確認しても、症状を検索したり検査を繰り返したくなったりすることがあります。まずは検査方法・時期・薬の使用・その後の接触を整理し、今回の接触について再検査が必要か、医師に確認しましょう。
適切な条件で検査を受けて再検査不要と説明されても、不安で眠れない、仕事や生活に支障が出る場合は、その不安自体を相談してください。検査回数を増やすことだけを解決策にしないことも大切です。
必要な検査を終えても不安が続くときは、HIV検査が陰性でも不安が消えないときの相談もご覧ください。
保健所・医療機関・郵送検査の選び方
保健所などには、無料・匿名でHIV検査を受けられる窓口があります。施設ごとに実施日、予約方法、受けられる時期、結果の受け取り方が異なります。費用を抑えたい方は、公的な窓口も選択肢です。[1][7]
医療機関では、接触内容や症状、PEP・PrEPの服用歴を伝えて検査を相談できます。当院のHIV検査は自由診療で、採血のため来院が必要です。当院ではHIV・梅毒の郵送検査は提供していません。
一般の郵送検査は、検体を送って検査機関で調べる仕組みで、自分で検査キットの反応を判定する方法とは異なります。利用した検査が陽性・保留だった場合は、その結果を持参して医療機関で相談してください。[1][2]
恵比寿での来院・ご予約
モイストクリニックのHIV検査は、院内で採血します。オンライン相談やWeb予約だけで、HIVの採血検査が完結するわけではありません。
モイストクリニック
東京都渋谷区恵比寿西1-2-1
エビスマンション610
恵比寿駅から徒歩3分
来院診療:14:00〜22:00
Web・LINEでの受付時間と、診察・検査の対応時間は異なります。即日結果をご希望の場合は、希望する来院時刻で対応できるか事前に確認してください。
お急ぎの方は 050-8885-0783 へ。接触から72時間以内の場合は、その旨を最初にお伝えください。当院につながらない場合も翌日まで待たず、PEPに対応できる医療機関へ速やかにご相談ください。
受診前によくあるご質問
保険証は必要ですか?匿名で受けられますか?
当院のHIV検査は自由診療のため、健康保険は使用しません。匿名での検査をご希望の場合は、予約・結果連絡・証明書の発行などで必要な情報を事前にお問い合わせください。「保険証を使わないこと」と「手続きで一切の情報が不要なこと」は同じではありません。
予約なしでも受診できますか?
予約優先制です。直接ご来院の場合は待ち時間が長くなることがあるため、事前予約をおすすめします。即日結果をご希望の場合やPEPの緊急相談は、来院前に電話で対応をご確認ください。
検査だけでも、医師への相談だけでも受診できますか?
HIV検査のご希望も、検査すべきか分からない段階のご相談も受け付けています。検査を行う場合は診察料込みの検査料金、検査・治療を行わず医師への相談のみで終了した場合は初診料2,500円・再診料1,500円です。
食事を抜いて行く必要はありますか?
同時に受ける検査や診療内容によって準備が異なる場合があります。予約時に検査内容を伝え、食事などの制限が必要かご確認ください。自己判断で処方薬を中止する必要はありません。
他院の検査結果や、自宅で使ったキットの結果も相談できますか?
検査名、検査を受けた日、結果が分かるものをご用意ください。特に陽性・判定保留だった場合は、どの段階の検査結果かを確認して次の対応につなげます。キットの写真だけで感染の有無を確定することはできません。[2]
健康診断で異常がなければ、HIV検査は不要ですか?
一般の健康診断にHIV検査が含まれているとは限りません。血液検査の値に異常がないことだけではHIVの感染有無は分からないため、HIVの項目を調べたか結果票で確認してください。[1]
医師紹介
金谷 正樹
モイストクリニック 院長
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックで性感染症を中心に診療。日本性感染症学会会員。
医学監修:金谷正樹 医師|医学確認日:2026年9月14日
参考資料
情報確認日:2026年9月14日。一般的な検査の医学情報と、当院の料金・検査運用は区別して掲載しています。
