膣性交(セックス)のあとに性病が不安な方へ

セックス(膣性交)でうつる性病一覧と検査の選び方【医師監修】|モイストクリニック
行為別リスク

膣性交(セックス)のあとに
性病が不安な方へ

膣性交は粘膜同士が直接触れるため、性感染症(STD)の感染経路として最も代表的な行為です。
迷ったらまず「ベーシックセット(性器4項目)」が最も選びやすい第一選択になります。

Result
膣性交だけなら 性器の主要4項目 をまず押さえるのが近道です。

膣性交で感染しうる主な性病

膣性交は粘膜接触を伴うため、以下の性感染症に感染する可能性があります。コンドームを使用していた場合でもリスクがゼロになるわけではありません。

感染症 リスク 潜伏期間の目安 主な症状
クラミジア 1〜3週間 無症状が多い/おりもの異常・排尿痛
淋菌(淋病) 2〜7日 膿性分泌物・排尿痛
マイコプラズマ 1〜5週間 排尿時の違和感・おりもの異常
ウレアプラズマ 1〜5週間 無症状が多い/軽い排尿痛
梅毒 3週間〜 硬いしこり→発疹(全身)
HIV 2〜4週間 発熱・倦怠感(初期)/無症状期あり
性器ヘルペス 2〜12日 水疱・ただれ・痛み
HPV(尖圭コンジローマ) 数週間〜数ヶ月 いぼ状のできもの
トリコモナス 4〜28日 泡状おりもの・かゆみ
B型肝炎 1〜6ヶ月 倦怠感・黄疸

※リスクの「高・中・低」は一般的な感染率の傾向を示すもので、行為の状況(コンドーム使用の有無、パートナーの感染状態など)により大きく変動します。

まず3択から選ぶ

行為の内容に合わせて、最適なセットが変わります。迷ったらLINEで状況整理からでもOKです。

「どれを選べばいいか分からない」「検査タイミングが不安」なら、LINEで状況整理からでOKです。

30秒チェック(今確認する3つ)

検査前にこの3つを整理しておくと、無駄なくスムーズに進められます。

1
症状はある?
🔥 排尿時の痛み・膿 ⚠️ できもの・発疹・ただれ 😣 のどの痛み

症状がある場合は、自己判断で迷うより早めに相談が近道です。
→ 症状から探す

2
いつの出来事?

検査は「早すぎる」と正しく判断できないことがあります。行為日(いつだったか)を確認しておくと、無駄のないベストタイミングで検査が受けられます。たとえばクラミジア・淋菌は行為後2〜3日から、HIV・梅毒の血液検査は約4週間後から精度が高くなります。

3
心当たりの部位はどこ?
🔵 性器(膣・陰茎) 🟡 喉(オーラルがあった) 🟠 肛門(アナル・リミングがあった)

部位を外さないことが、安心への最短ルートです。「性器だけ調べて安心していたら、実は喉に感染していた」というケースも少なくありません。

膣性交だけなら
ベーシックセットが一番選びやすい

オーラルもあった方へ:喉の見落としに注意

膣性交に加えてフェラ・クンニなどがあった場合、性器だけでなく喉(咽頭)が感染経路になり得ます。「喉に症状がない=大丈夫」とは限りません。心当たりがある場合は、喉も含めて検査するのが安心です。

🔬
スタンダードセット
性器+咽頭+採血 8項目
¥ 19,800 (税込)
こんな方におすすめ
風俗に行った
オーラルセックスまでしている
流行している感染症はすべて押さえたい
遊んでいそうな相手と性行為をしてしまった
検査項目(8項目)
HIV 梅毒 淋菌 性器 淋菌 咽頭 クラミジア 性器 クラミジア 咽頭 マイコプラズマ 性器 ウレアプラズマ 性器

「採血もまとめて」
「複数パートナー」なら上位セットも

🧬
アドバンスドセット
14項目(採血含む)
¥ 32,800 (税込)
こんな方におすすめ
風俗や夜のお店での勤務経験あり
複数のパートナーがいる
しばらく採血していない(HIV・梅毒・B型/C型肝炎もまとめて確認したい)
検査項目(14項目)
HIV 梅毒 B型肝炎 C型肝炎 淋菌 性器 淋菌 咽頭 クラミジア 性器 クラミジア 咽頭 マイコプラズマ 性器 マイコプラズマ 咽頭 ウレアプラズマ 性器 ウレアプラズマ 咽頭 性器ヘルペス 視診 尖圭コンジローマ 視診
💎
コンプリートセット
19項目(全網羅)
¥ 43,000 (税込)
こんな方におすすめ
過去の性行為をすべて精算して安心したい
結婚を考えているパートナーに絶対うつしたくない
検査できるものはすべてまとめて調べたい

パートナーがいる方へ

「万が一うつしたらどうしよう」という不安はとても多いです。その不安を現実的に減らす方法があります。

💑 「うつしたかも」の不安を減らすために

大切なのは、不安を抱え込むのではなく、事実を確認するステップを踏むことです。以下の3つを整理して、適切なタイミングで検査を受けることが最も確実です。

行為日(いつ)
心当たり部位(性器・喉・肛門)
症状の有無
「どう伝えたらいいか分からない」場合は——
「責めたいわけじゃなくて、二人で安心したいから一緒に検査しない?」
という伝え方が角が立ちにくいことが多いです。

症状が出た方は、まず症状から

以下の症状に心当たりがある場合は、症状ベースで検査を整理する方が最短ルートです。

よくある質問

Q 1回だけの膣性交でも性病になりますか?
必ず感染するわけではありませんが、1回の行為でも感染する可能性はゼロではありません。特にクラミジアや淋菌は感染力が高く、1回の膣性交でも十分に感染しうる感染症です。不安が残るなら、適切な時期に検査を受けることが最も確実な安心材料になります。
Q ゴム(コンドーム)ありなら完全に安心ですか?
コンドームは多くの性感染症のリスクを大幅に下げますが、100%ではありません。ヘルペスやHPV(コンジローマ)のように、コンドームで覆われない部分の皮膚接触で感染するものもあります。また、途中から装着した場合や破損があった場合はリスクが上がります。行為内容と部位で判断が変わりますので、気になる場合はご相談ください。
Q いつ検査を受ければいいですか?
検査の種類によって最適な時期が異なります。尿検査(クラミジア・淋菌など)は行為後2〜3日から、血液検査(HIV・梅毒など)は行為後4週間前後から精度が高くなります。行為日を教えていただければ、無駄のないベストタイミングをご案内します。
Q 症状がないのに検査する意味はありますか?
性感染症は無症状のまま進行するケースが非常に多い疾患です。クラミジアは感染者の約50〜80%が無症状とも言われています。症状がないからといって感染していないとは限りません。不安が続いている場合は、検査で確認することが最も確実な安心につながります。
Q どのセットを選べばいいか分かりません
「膣性交だけ」ならベーシックセット(4項目・14,800円)が最も選びやすいです。オーラルセックスもあった場合は喉の検査も含むスタンダードセットが無難です。それでも迷う場合は、LINEで行為内容と時期を教えていただければ、最適なセットをご案内します。
Q 検査結果はどのくらいで分かりますか?
尿検査・咽頭検査の結果は通常2〜3日程度、血液検査は3〜5日程度でお伝えできます。結果はオンラインまたはLINEで確認可能です。陽性の場合はそのまま治療のご案内が可能です。

この記事の監修医

👨‍⚕️
監修医・院長
金谷 正樹
Masaki Kanaya

国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックにて性感染症を中心に診療を行う。日本性感染症学会の会員として活動しており、得意分野である細菌学と免疫学の知識を活かして、患者さまご本人とパートナーさまが幸せになれるような医療の実践を目指している。

モイストクリニック 院長 日本性感染症学会 会員 細菌学・免疫学

参考文献・ガイドライン

1
性感染症 診断・治療ガイドライン 2020
日本性感染症学会(編). 診断と治療社, 2020年.
https://jssti.jp/guideline_c.html
2
Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021
Workowski KA, Bachmann LH, Chan PA, et al. MMWR Recomm Rep. 2021;70(No. RR-4):1-187.
https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/
3
性感染症に関する特定感染症予防指針
厚生労働省. 令和6年(2024年)一部改正.
https://www.mhlw.go.jp/(性感染症)
4
Screening for Chlamydia and Gonorrhea: US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
US Preventive Services Task Force. JAMA. 2021;326(10):949-956.
doi:10.1001/jama.2021.14081
5
Effectiveness of condoms in preventing sexually transmitted infections
Holmes KK, Levine R, Weaver M. Bull World Health Organ. 2004;82(6):454-461.
WHO Bulletin 2004;82(6)
6
Global and Regional Estimates of the Prevalence and Incidence of STIs(WHO Global STI Estimates)
World Health Organization. WHO Fact Sheet: Sexually transmitted infections (STIs), 2023.
https://www.who.int/(STIs Fact Sheet)
7
性感染症の発生動向調査(NESID)
国立感染症研究所. 感染症発生動向調査(IDWR / IASR)各年データ.
https://www.niid.go.jp/(性感染症発生動向)
8
Mycoplasma genitalium: An Emerging Sexually Transmitted Pathogen
Sethi S, Zaman K, Jain N. Indian J Sex Transm Dis AIDS. 2017;38(2):122-131.
PMID: 29104426

まとめ:迷ったら「ベーシック」
+ 必要なら上位セット

膣性交だけ → ベーシックセット(性器の主要4項目)
オーラルもあった → スタンダードセット(喉も含めて8項目)
採血もまとめたい/精算したい → アドバンスド or コンプリート