中折れは、性行為の途中で勃起を維持できなくなることです。緊張や飲酒の影響で一時的に起こることもあれば、血流や持病などが関係していることもあります。繰り返す場合は、EDの症状として相談できます。[1][2]
「最初は勃つのに、途中で萎えてしまう」「次も同じことが起こりそうで気になる」。そんなときは、勃起できるかどうかだけでなく、維持できるか、困っているかも相談の目安になります。
まずはその場で無理をせず、起こりやすい状況を振り返ってみましょう。この記事では、原因の考え方、自分で見直せること、受診や薬の相談について順に説明します。
中折れはED?一度だけでも?
EDは「まったく勃起しない状態」だけを指す言葉ではありません。挿入前までは勃起する、途中で硬さが足りなくなるなど、維持に関する困りごとも対象です。[1]
受診時は「勃起はするけれど、途中で維持できなくなる」とそのまま伝えて構いません。診断名を自分で決めてから受診する必要はありません。
勃起の悩みを抱えている人は?
日本性機能学会が2023年に20〜79歳の男性6,228人を対象に行ったオンライン調査では、13.0%が「EDに困っている」と回答しました。[7]
中折れだけを集計した数字ではなく、勃起に関する悩み全体のデータです。調査への参加者の偏りなどの限界もあります。
何分持てば正常ですか?
中折れは「何分持つか」だけでは判断しません。「5分未満ならED」といった一律の分数ではなく、性行為に十分な勃起を維持できないことが繰り返されるか、本人が困っているかを確認します。[2]
途中で萎えたら、どうすればいい?
いったん休み、勃起を取り戻すことを急がないようにしましょう。その日の性行為を続けるかどうかは、お互いの気持ちや体調を優先して決めて大丈夫です。
「すぐに戻さなければ」と硬さを確かめ続けると、性行為への不安が強くなることがあります。まずは落ち着いて話したり、二人が心地よいと感じる触れ合いに戻ったりすることも選択肢です。こうした工夫は、その場で必ず勃起を戻す方法ではなく、プレッシャーを減らすための提案です。[3][5]
パートナーには何と伝える?
たとえば「少し休みたい」「うまくいくか気になって緊張している」と、自分が感じていることを短く伝えてみてください。理由が分からないときは、分からないままでも構いません。
中折れだけで、相手への気持ちや魅力の有無は判断できません。本人やパートナーのどちらかを責めるより、困っていることを共有する方が、次の相談につなげやすくなります。心理面や関係性への支援も、ED診療で扱う内容です。[1][5]

中折れは、何が原因で起こる?
緊張・ストレス
性行為への不安、前回うまくいかなかった記憶、仕事や生活上のストレスなどが関係します。「失敗したくない」という気持ちが強いときも、診察で伝えたい情報です。[1]
持病・血流・ホルモン
糖尿病、高血圧、脂質異常症、神経の病気、男性ホルモンの低下などが関わる場合があります。骨盤内の手術後に変化が出た場合も、医師に伝えてください。[1]
20代・30代でも起こりますか?
若い方にもEDは起こります。40代・50代以降は持病や血管の状態も気になるところですが、「若いから心因性」「年齢のせいだから仕方ない」とは決められません。年齢とともに、症状が出た時期、持病、薬、生活の状況を確認します。[1][2]
海外の調査でも、勃起の問題は若い年代から報告され、高齢層では割合が高くなっています。ドイツで2018〜2019年に行われた全国調査の年齢別データは、次のとおりです。[8]
| 年齢 | 過去12か月に勃起の問題があった割合 |
|---|---|
| 18〜25歳 | 6.5% |
| 26〜35歳 | 6.8% |
| 36〜45歳 | 10.2% |
| 46〜55歳 | 9.2% |
| 56〜65歳 | 20.8% |
| 66〜75歳 | 33.7% |
中折れに限定せず、勃起の問題を調べた結果です。日本人の有病率や、年齢だけで個人の原因・診断を決める基準ではありません。強い苦痛の有無で対象を限定しない集計を示しています。
朝立ちがあれば、身体に問題はない?
「一人のときは維持できるが、パートナーとの性行為では難しい」「どの場面でも以前より硬さが落ちている」など、場面による違いを伝えると、診察で状況を整理しやすくなります。
朝立ちを覚えていない日がある、自慰では勃起する、といった情報を一つずつ診断の答えにせず、変化の経過として見ます。心理面と身体面の両方が関わることもあるためです。[2]
自分でできる中折れ対策は?
| 見直すこと | 始め方の例 |
|---|---|
| 飲酒・休息 | 飲み過ぎを避け、疲れが強い日は休む。予定に余裕のある時間を選ぶ。 |
| 運動・体重 | 無理のない散歩などから継続する。肥満がある場合は、食事も含めて体重管理を相談する。 |
| 喫煙 | 禁煙を検討する。難しい場合は禁煙支援を利用する。 |
| 性行為への不安 | 挿入や硬さだけを目標にせず、希望や負担をパートナーと話す。 |
| 持病の管理 | 健診結果や服薬状況を確認し、通院・治療を続ける。 |
運動や体重管理によって勃起機能の改善が期待できる場合がありますが、その日に効果が出るとは限りません。生活の見直しだけで十分かどうかも、原因によって変わります。心臓などの持病がある方は、運動の内容を主治医と相談してください。[3][5]
サプリですぐに改善できる?
亜鉛やマカなどのサプリを、ED治療薬と同じ働きのものとして選ぶことはできません。飲み合わせに影響する場合もあるため、使用中の製品は医師に伝えてください。サプリを試し続けて、気になっている症状の相談を先延ばしにする必要はありません。[3]
どのくらい続いたら受診すればいい?
繰り返して困っている、以前より維持しにくい、不安で性行為を避けているなら、受診を考えてよいタイミングです。「まったく勃起しなくなるまで」待つ必要はありません。
糖尿病や高血圧などの持病がある、性欲も落ちている、陰茎に痛みや曲がりが出た、といった変化がある場合も伝えてください。EDの相談は、背景にある健康状態を確認するきっかけにもなります。[2][4]
診察では何を聞かれますか?
- いつから、どのくらいの頻度で起きているか
- 最初の硬さと、途中で維持できなくなる場面
- 朝立ち・自慰・パートナーとの性行為での違い
- 性欲、痛み、射精など、ほかに気になる変化
- 持病、健診結果、飲んでいる薬・サプリ、飲酒や喫煙
すべてを正確に記録する必要はありません。分かる範囲のメモと、お薬手帳や最近の健診結果があれば持参してください。一般的なEDの評価では、問診や診察に加え、必要に応じて血糖・脂質・男性ホルモンなどを調べます。検査の必要性や診療先は、症状に応じて判断します。[2][4]
当院では対面・オンラインで相談できますが、身体の診察や検査、専門医への紹介が必要な場合があります。ED診療の流れ・対面とオンラインの選び方を見る
中折れにも、ED治療薬は使える?
バイアグラなどのPDE5阻害薬は、性的刺激があるときの陰茎への血流を助けます。性欲を強くしたり、服用するだけで自動的に勃起を起こしたりする薬ではありません。薬が効いている間ずっと勃起が続く、という意味でもありません。[6]
選ぶ際は硬さの希望だけでなく、性行為までの時間、食事、作用が続く時間、費用、副作用も確認します。ED治療薬4種類の特徴・効き始め・費用を比較する
薬を飲んでも中折れするときは?
服用した薬と量、飲んだ時刻、食事や飲酒、性的刺激の有無を振り返ります。たとえばシルデナフィルは食事の影響で効き始めが遅れることがあります。効かなかったと感じても、その場で追加したり、別のED薬を重ねたりせず、処方医に相談してください。[2][6]
原因に応じた治療や薬の調整、専門的な評価が必要なこともあります。不安の影響が強い場合は、薬と心理面への支援を組み合わせる方法もあります。当院で対応できる範囲を確認し、必要に応じて紹介します。[5]
相談・治療には、いくらかかる?
モイストクリニックのED治療は自由診療です。薬を処方する場合の診察料は0円で、薬代が別途かかります。薬は1錠から相談できます。
| シルデナフィル 25mg・1錠 |
650円 |
|---|---|
| シルデナフィル 50mg・1錠 |
720円 |
| 通常配送 | 送料400円 |
| 処方のない 対面診察 |
初診2,500円 再診1,500円 |
たとえばシルデナフィル50mgを1錠処方し、通常配送する場合は、薬代720円+送料400円で合計1,120円です。薬の種類や用量は、診察で判断します。
対面・オンラインの診療と薬の受取
対面診療は14:00〜22:00、オンライン診療は9:00〜22:00です。初めての方もオンラインで相談できます。診察・処方後のお薬は、院内受取、24時間受取、通常配送などから案内します。
Web・LINEの予約受付は24時間です。診療時間や、診察・処方後の24時間受取とは別です。
「途中で維持できなくて困っている」とお伝えください。
薬を決めていなくても相談できます。
Web予約では「ED対面診察」を選択してください。LINEの一般相談と医師の診察は異なります。処方やオンラインでの診療完結を保証するものではありません。
医師紹介
金谷 正樹医師
モイストクリニック
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックにて性感染症を中心に診療。日本性感染症学会会員。細菌学と免疫学の知見を活かし、患者さまご本人とパートナーさまが共に幸せになれる医療を目指しています。
参考資料
資料確認日:2026年9月12日。海外の診療情報は、日本での承認用法や当院の提供条件と区別して参照しています。
