デイリータダラフィルとは?効果・飲み方・副作用と費用を解説

デイリータダラフィルとは?効果・飲み方・副作用と費用を解説

医学確認:王野添鋭 医師(2026年9月10日)
更新日:2026年9月10日

「必要なときに飲むED薬」を、毎日の習慣にする。

デイリータダラフィルは、低用量のタダラフィルを1日1回、継続して服用する方法です。[1]

当院は国内承認のタダラフィル錠を使用します。EDを目的とする毎日服用は適応外使用です。 国内の承認区分

毎日飲むことで何が変わるのか。頓服との違いと、血管・アンチエイジングの研究も解説します。

自宅で手帳を眺め、日々の予定を考える男性のイラスト(AI生成)

頓服との違いは?毎日服用を選ぶメリットと負担

毎日服用の利点は、性行為のたびに薬を飲む時刻を調整する必要が減ることです。性行為の機会が比較的多い方や、予定に合わせて服用することが負担になる方には、選択肢になります。[1]

比較する点 毎日服用 必要なときの頓服
飲むタイミング 医師が決めた低用量を毎日ほぼ同じ時刻に 性行為の前に、指示された用量を
生活との合わせ方 性行為の予定と服用時刻を切り離しやすい 必要な機会に合わせて使う
服薬の負担 性行為がない日も服用し、継続費用がかかる 使う回数に応じて費用が変わる
効き方 頓服より必ず強く効くわけではない 毎日服用より劣ると一律には言えない
副作用・飲み合わせ 低用量でも副作用は起こりうる。併用できない薬がある 頓服でも副作用は起こりうる。併用できない薬がある

効果の強さだけで決めず、性行為の頻度、服用の手間、効き方、副作用、費用を一緒に比べるのが実用的です。欧州泌尿器科学会のガイドラインでも、毎日服用と頓服に臨床的に明確な優劣はないとされ、継続の適否を定期的に見直すよう示されています。[1]

毎日服用と頓服を比べた研究の結果

2019年のメタ解析では、24週以上の4研究・1,035人をまとめ、毎日服用群で勃起機能スコアの改善がやや大きい結果でした。ただし、平均差は1.24点と小さく、体感できる差かどうかは別に考える必要があります。一方、2017年の6試験・1,534人の解析では、このスコアに有意差はありませんでした。対象者、用量、観察期間が異なるため、一方だけを取り上げて毎日服用の優位性を断定できません。[5][6]

2025年発表の75人・12週間の比較試験でも、評価項目によって結果が異なります。タダラフィル同士では勃起機能スコアに明確な優位性を示さず、一部の性交に関する指標では毎日服用が良好でした。小規模の結果だけで、誰にでも当てはまる効果や長期安全性が保証されるわけではありません。[7]

シアリスの頓服・効果・飲み方について詳しく見る

タダラフィルの働きと、日本での承認

性行為の前に飲む頓服と比べ、服用時刻と性行為のタイミングを切り離せる点が特徴です。毎日飲むほうが全員によく効くわけではなく、症状や生活に合わせて選びます。[1]

タダラフィルは、シアリスにも含まれる有効成分です。EDに対しては、性的刺激があるときに陰茎へ血液が流れ込みやすくなるよう、勃起を補助します。服用だけで勃起が続く薬でも、性欲を高める薬でもありません。[2][3]

「デイリー」という呼び方は、毎日服用する方法を指しています。海外でEDに用いられる連日投与量は2.5mgまたは5mgです。[1][3] 当院では5mg・30錠を取り扱っており、服用が適しているかは医師が判断します。

日本での承認と自由診療の違い

米国ではEDに対する毎日服用が承認されています。[3] 一方、日本のED治療で承認された飲み方とは異なります。[2] また、若返りや認知症予防の効果が確立した薬ではありません。

同じ成分でも、製品と治療目的によって承認された使い方が違います。

製品・使い方 日本での位置づけ
医療用シアリスをEDに頓服 EDに承認。性行為の前に服用する用法
ザルティアを毎日服用 前立腺肥大症に伴う排尿障害に承認
EDに対する低用量の毎日服用 日本では承認された用法・適応の範囲外
若返り・認知症予防を目的とする服用 その目的での国内承認はない

「自由診療として受けられること」と「その目的で効果が承認されていること」は別です。当院のデイリータダラフィルは自由診療で、保険診療の前立腺肥大症治療とは分けて案内しています。[2][4]

飲み方と、効果を確かめる時期

朝と夜、どちらに飲む?

毎日服用を指示された場合は、処方された量を、毎日ほぼ同じ時刻に飲みます。朝か夜かよりも、医師の指示に従い、飲み忘れにくい時刻を選ぶことが基本です。食事の有無にかかわらず服用できます。[1][3]

頓服の10mg・20mgを自己判断で毎日飲んだり、錠剤を分けて5mgを作ったりせず、毎日服用する目的で処方された薬を使ってください。

いつから効く?「約5日」と効果実感は別

1日1回の服用では、血中濃度はおおむね5日で定常状態に達します。これは、毎日の濃度の上がり下がりが一定のパターンに近づくという意味で、濃度が全く変わらなくなるわけではありません。[3]

5日で必ず効果を実感できる、という期限ではありません。 硬さや維持しやすさ、服用できた日数、気になった症状を振り返り、処方時に決めた時期に効果と続け方を見直します。効果が乏しいときに自己増量するのではなく、飲み方やEDの原因も含めて再評価します。[1][3]

飲み忘れ・追加服用はどうする?

飲み忘れた分をまとめて2回分飲まないでください。気づいた時刻による対応は、処方時の説明に従い、次の服用との間隔が分からない場合は処方元や薬剤師に確認します。[3]

毎日服用中に「今日は性行為があるから」とタダラフィルを追加したり、バイアグラ・レビトラなどを自己判断で重ねたりしないでください。同じタダラフィルは、前立腺肥大症や肺動脈性肺高血圧症の薬にも含まれます。別の診療科から出ている薬も伝える必要があります。[2][3][4]

やめたら元に戻る?ずっと飲む必要がある?

服用中の勃起の補助効果と、薬をやめた後も改善が続くことは別です。症状が再び気になる可能性はありますが、一生続けると決まっている治療ではありません。効果、副作用、生活の変化を踏まえて、継続や頓服への切り替えを医師と見直します。[1][3]

副作用と、服用前に確認すること

低用量でも副作用は起こります

頭痛、ほてり、消化不良、背中や筋肉の痛み、鼻づまりなどが報告されています。「5mgだから副作用が軽い」「続ければ必ず慣れる」とは限りません。つらい症状や続く症状があれば、服用の継続について処方元に相談してください。[3][4]

多量の飲酒は、めまいや血圧低下などを起こしやすくします。新しい薬が出たときも、毎日タダラフィルを服用していることを医師・薬剤師へ伝えてください。[3]

併用できない薬と持病

ニトログリセリン・ニコランジルなどの硝酸薬・NO供与薬、リオシグアトとの併用はできません。 血圧が大きく下がるおそれがあります。飲み薬だけでなく、頓服・貼り薬・スプレーも含めて確認が必要です。[2][4]

心臓病、血圧の異常、最近の心筋梗塞や脳卒中、肝臓・腎臓の病気がある方は、服用できない場合や用量調整が必要な場合があります。降圧薬、前立腺の薬、一部の抗菌薬・抗真菌薬・HIV治療薬などにも注意が必要です。ここにない薬も含め、お薬手帳や薬の一覧を診察時に見せてください。[2][4]

すぐに受診が必要な症状

勃起が4時間以上続く、急に視力や聴力が低下する場合は、服用を中止して直ちに医療機関を受診してください。強い胸痛や失神など緊急の症状は119番へ連絡し、タダラフィルの服用量と最後に飲んだ時刻を伝えます。胸痛に対してニトログリセリンなどを自己使用しないでください。[3][4]

当院の費用と受診方法

タダラフィル錠5mg・30錠/税込・自由診療

費用の項目 税込金額
デイリータダラフィル5mg・30錠 8,480円
薬を処方する場合の診察料 0円
通常配送を利用する場合の送料 400円
30錠+通常配送の合計 8,880円

自由診療です。30錠は1日1錠の指示で服用する場合に30日分となります。薬の処方がない対面診察では、初診2,500円・再診1,500円の診察料がかかります。薬の種類・用量・数量は診察で決まります。

受診方法・予約へ進む ↓

当院で取り扱う国内承認のタダラフィル錠5mgの包装
当院で取り扱うタダラフィル錠5mg

使用する薬と適応外使用について

当院では、国内で承認されたタダラフィル錠5mgを使用します。ただし、EDを目的とする毎日服用は、国内で承認された使い方の範囲外です。 国内で承認されているED治療の頓服や、前立腺肥大症に伴う排尿障害への毎日服用とは区別されます。[2][4]

医薬品副作用被害救済制度は、薬の使用目的・用法なども踏まえて個別に判断されます。適応外使用では対象とならない場合があります。PMDAの説明

服用前に副作用・飲み合わせもご確認ください。海外での承認などは国内の承認区分で解説しています。

来院・オンラインで相談する

来院診療
14:00〜22:00
オンライン診療
9:00〜22:00

初診からオンライン診療を利用できますが、症状や持病によっては来院での評価をお願いする場合があります。

来院予約は、次の画面の診療科目を「ED(対面)」に変更してください。

来院予約へ

オンライン診療は、LINEで「デイリータダラフィルの相談希望」とお伝えください。受診方法を個別にご案内します。

オンライン診療をLINEで相談

Web・LINEの受付は24時間です。LINEの一般相談と医師の診察は別です。

申込みから薬を受け取るまで

  1. 医師が症状と使用中の薬を確認

    治療で改善したい症状、持病や使用中の薬を確認し、処方の可否と薬・用量・数量を判断します。お薬手帳を用意してください。

  2. 処方が決まったら、会計・受け取り

    院内受取、診察・処方後の24時間受取、通常配送に対応しています。受け取り方は個別にご案内します。

薬の受け取り方を詳しく見る →

継続・再処方を希望する場合

来院予約または上のLINE窓口から受診方法を確認できます。使っている薬・量・効き方・副作用をお伝えください。継続や頓服への切り替えは、診察で見直します。

頓服を含むED治療薬の料金一覧 →

排尿障害の治療と、EDの毎日服用は別の使い方

タダラフィルには、前立腺肥大症に伴う排尿障害に対して承認された製品があります。国内のザルティアでは、通常5mgを1日1回服用する用法が定められています。[4]

ただし、尿の出にくさや夜間のトイレが、すべて前立腺肥大症によるものとは限りません。排尿症状がある場合は、その原因を診察で確かめることが先です。EDのために毎日服用すれば、尿の悩みも解消するとは限りません。

アンチエイジング効果は、どこまで分かっている?

血管機能や心血管疾患との関係は研究されていますが、健康な人の若返り・寿命延長・認知症予防を目的に毎日5mgを飲む効果は確立していません。 研究で何を測ったのかと、自分が期待している効果を分けて読む必要があります。

血管の検査値が改善しても、若返りの証明ではない

Rosanoらの研究は、心血管リスクの高い男性32人を対象に、20mgを隔日で4週間投与した試験です。血管の拡張反応の改善は報告されていますが、5mgの毎日服用とは条件が異なり、見た目の若返りや寿命を調べた研究ではありません。[8]

EDには血管以外にも、神経、ホルモン、心理、薬剤など複数の要因があります。勃起が改善したという結果だけで、心臓や脳の血管まで改善したと判断することもできません。[1]

「死亡や認知症が少なかった」という報告の読み方

Jehleらの大規模データベース研究では、EDのある男性などで、タダラフィルの処方と死亡・心血管疾患・認知症の少なさに関連が見られました。2024年にオンライン発表され、2025年に掲載された研究です。[9]

これは、薬を使う人・使わない人を無作為に割り付けた予防試験ではありません。背景の違いを統計的に調整しても、もともとの健康状態や生活習慣などの影響を除ききれない可能性があります。「毎日5mgを飲めば認知症を予防できる」という処方の根拠に、そのまま置き換えることはできません。

脳血流を調べた比較試験では?

PASTIS試験では、脳小血管病のある高齢者にタダラフィル20mgを単回投与し、プラセボと比べましたが、主要評価の脳血流に有意な改善は確認されませんでした。単回投与の結果なので長期服用の効果を否定する証拠にはなりませんが、研究結果が一様ではないことを示しています。[10]

テストステロン・筋トレ・集中力への効果は?

タダラフィルは、テストステロンを補充する薬ではありません。筋肉を増やす、体脂肪を減らす、仕事への集中力を高めるといった目的で、確立した治療効果があるとは案内できません。[2][3][4]

性欲低下や疲れやすさが気になる場合は、それを勃起の問題と一括りにせず、症状として伝えてください。ホルモンや睡眠、持病など別の評価が必要になることがあります。[1]

市販のシアリスで代用できる?

市販シアリス10mgは、性行為の前に服用する製品です。メーカーは毎日続けて飲むことを推奨していません。市販品を半分にしてデイリー用にしたり、処方された毎日服用の代わりに自己使用したりしないでください。[11]

市販シアリスとクリニック処方の違いでは、薬局での購入条件や費用を比較しています。

診察で伝えるとよいこと

診察では、困っている症状に加え、頓服で使った薬の名前・量・効き方・副作用、性行為の頻度や服用時刻の負担を伝えると、毎日服用と頓服を比べやすくなります。お薬手帳も用意してください。

毎日服用を前提に決める必要はありません。期待する変化を共有し、効果と負担を確かめながら続け方を選びます。

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参考資料

情報確認日:2026年9月10日。海外での承認・用法は、日本での承認を意味しません。

  1. EAU:Management of Erectile Dysfunction(毎日服用・頓服の選択など)
  2. PMDA:医療用シアリス錠 電子添文
  3. DailyMed:CIALIS 米国処方情報・患者向け情報
  4. PMDA:ザルティア錠 電子添文
  5. Zhouら:毎日服用と頓服の長期比較メタ解析(2019)
  6. Pengら:毎日服用と頓服の比較メタ解析(2017)
  7. Gagalら:12週間の無作為化比較試験(2025)
  8. Rosanoら:心血管リスクの高い男性の血管内皮機能(2005)
  9. Jehleら:死亡・心血管疾患・認知症との関連(2025、オンライン発表2024)
  10. PASTIS:脳血流に対する無作為化比較試験(2022)
  11. エスエス製薬:市販シアリス よくある質問