モイストクリニック|ED治療のコラム
「薬を飲む時間を気にせず、パートナーとの時間を過ごしたい」。デイリータダラフィルは、そんな希望に合わせて検討できる、低用量のタダラフィルを毎日飲む治療です。
性的刺激があるときの勃起の硬さや維持を助けます。性行為の予定に合わせる頓服と違い、毎日ほぼ同じ時刻に服用するのが特徴です。当院ではタダラフィル錠5mgを取り扱っています。[1][3]
ED治療を目的とした毎日服用は、日本では適応外使用です。使用する薬と国内の承認について
毎日服用と頓服、どう選ぶ?
選ぶ軸は、効果の強さだけでなく、性行為の頻度や予定の立て方、毎日飲む負担です。[1]
| 比較項目 | 毎日服用 | 頓服 |
|---|---|---|
| 服用する時刻 | 性行為の予定にかかわらず、毎日ほぼ同じ時刻 | 性行為の予定に合わせ、約1時間前 |
| 用量の目安 | 海外では2.5mg・5mgの用法。当院の取扱いは5mg | 国内の通常用量は10mg。効果や体調に応じて医師が調整 |
| 勃起への効果 | どちらも性的刺激に伴う勃起を補助。毎日服用と頓服に臨床的に明確な優劣はなく、効き方や副作用も踏まえて選ぶ | |
| 生活との合わせ方 | 予定が決まりにくい、性行為の機会が多い、服薬時刻を毎回考える負担を減らしたい場合に検討 | 性行為の予定を立てやすい、必要なときに服用する方法を選びたい場合に検討 |
| 服薬・費用の負担 | 性行為がない日も服用を続ける。当院は5mg・30錠8,480円 | 当院のジェネリック10mgは1錠1,300円、10錠11,000円。使用する錠数で薬代が変わる |
用量は自己調整せず、診察で決めます。表の料金は税込の薬代で、通常配送は別途400円です。診察料を含む費用/頓服を含むED治療薬の料金[1][2][3]
たとえば、頓服の効き方には満足していても、飲むタイミングが負担なら、毎日服用を相談する理由になります。一方、必要なときだけの服用で支障がなければ、その使い方を続ける選択もあります。診察では、これまでの薬の量・効き方・副作用と、どんな場面で困るかを伝えてください。
毎日服用と頓服を比べた研究を読む
毎日服用による改善がやや大きかったメタ解析もあれば、勃起機能スコアに有意差を示さなかった解析もあります。対象者や用量、観察期間が異なるため、ガイドラインは一律の優劣より、希望や負担に合わせた選択を重視しています。
飲み方と効果の見直し
毎日、続けやすい時刻に服用する
処方された量を1日1回、ほぼ同じ時刻に服用します。食事の有無に左右されにくいため、朝・夜のどちらでも、自分の生活に合わせて時刻を決められます。5mgで副作用が気になる場合も、自分で量を変えず、頓服への切り替えを含めて治療を見直します。[1][3]
いつから効果を感じられる?
服用開始から数日以内に効果が現れた臨床試験があります。EDのある男性372人を対象とした試験では、毎日5mgを服用する群は、2日目までに性交成功を経験した人の割合がプラセボ群を上回りました。実感する時期には個人差があります。[12]
よくいわれる「約5日」は、血中濃度の上がり下がりが一定のパターンに近づく目安です。効き方は日数だけで判断せず、勃起の硬さ・維持しやすさと副作用を振り返ります。初回の診察で見直しの時期も確認しておきましょう。[1][3]
効き方が十分でないと感じたら、服用できた日数や飲む時刻も伝えてください。医師が飲み方とEDの原因を確認し、用量や治療の選び方を再評価します。
飲み忘れたとき・性行為の予定ができたとき
米国の患者向け説明では、飲み忘れに気づいた時に1回分を服用し、1日1回を超えないよう案内されています。2回分をまとめて服用せず、処方時に個別の指示がある場合はそちらに従ってください。次の服用までの間隔に迷う場合は、処方元に確認します。性行為の予定ができても、タダラフィルを追加したり、バイアグラ・レビトラなどを自己判断で併用したりしないでください。[2][3]
やめたらどうなる?継続と切り替え
服用をやめると、勃起の悩みが再び気になる可能性があります。続ける期間は一律ではなく、効果・副作用・生活の変化を踏まえ、継続や頓服への切り替えを医師と見直します。[1]
市販のシアリスでも毎日飲める?
市販シアリス10mgは、性行為の前に服用する製品です。メーカーは毎日の連用を推奨していません。処方された毎日服用の代わりに使ったり、半分に割ってデイリー用にしたりせず、市販シアリスとクリニック処方の違いを確認してください。[11]
副作用と、服用前に確認すること
主な副作用には、頭痛、ほてり、消化不良、鼻づまり、背中や筋肉の痛みがあります。つらい症状や続く症状があるときは、服用の継続について処方元に相談してください。多量の飲酒は、めまいや血圧低下を起こしやすくします。[3][4]
使っている薬と持病を、診察時に伝える
| 確認すること | 薬・病気と注意点 |
|---|---|
| 併用できない薬 | 硝酸薬・NO供与薬(ニトログリセリン、ニコランジルなど)、リオシグアト。血圧が大きく下がるおそれがあります。飲み薬だけでなく、頓服・貼り薬・スプレーも含みます。 |
| 持病・病歴 | 心臓病、血圧の異常、最近の心筋梗塞や脳卒中、肝臓・腎臓の病気。服用できない場合や、用量調整が必要な場合があります。 |
| 確認が必要な薬 | 降圧薬、前立腺の薬、一部の抗菌薬・抗真菌薬・HIV治療薬など。同じタダラフィルを含む別の薬も確認します。 |
お薬手帳や薬の一覧を持参してください。服用を始めた後に新しい薬が出た場合も、タダラフィルを使っていることを医師・薬剤師へ伝えます。[2][4]
排尿や血管・若返りへの効果は?
タダラフィルはED以外の領域でも使われ、研究されています。治療として使われている効果と、研究段階の効果を分けると、自分が期待する変化を相談しやすくなります。
前立腺肥大症に伴う排尿障害
タダラフィルには、前立腺肥大症に伴う排尿障害に承認された製品があります。国内のザルティアの通常用法は、5mgを1日1回です。尿の出にくさや頻尿も気になる場合は、診察で一緒に伝えてください。排尿症状には複数の原因があるため、その原因に合う治療を選びます。[4]
血管の健康・アンチエイジングの研究
血管の拡張反応が改善した小規模試験や、タダラフィルの処方と心血管疾患・認知症などの発症の少なさとの関連を調べた研究があります。健康な人が毎日5mgを飲むことで若返る、寿命が延びる、認知症を予防できるという効果は、現在の研究では確立していません。[8][9]
研究で分かったことと、調べていないこと
血管内皮機能 Rosanoら
心血管リスクの高い男性32人を対象に、20mgの隔日投与とプラセボを4週間比較。タダラフィル群で血管の拡張反応が改善しました。毎日5mgの用法や、見た目の若返り・寿命を評価した試験ではありません。[8]
死亡・心血管疾患・認知症 Jehleら
EDのある男性などの診療記録を調べ、処方と発症等の少なさに関連が見られました。無作為に薬を割り付けた予防試験ではなく、健康状態や生活習慣などの差が影響した可能性が残ります。[9]
脳血流 PASTIS試験
脳小血管病のある高齢者への20mg単回投与では、主要評価の脳血流に有意な改善はありませんでした。長期服用による認知症の発症を調べた試験ではありません。[10]
同じ「血管への作用」でも、血流の指標が変わることと、病気の発症や寿命が変わることは評価する結果が異なります。研究は対象者・用量・期間と合わせて読む必要があります。
当院の費用と受診方法
モイストクリニックでは、国内承認のタダラフィル錠5mgを取り扱っています。来院と初診からのオンライン診療に対応し、薬の受け取り方も生活に合わせて選べます。
タダラフィル錠5mg・30錠
8,480円(税込)
薬を処方する場合の診察料は0円。通常配送を選ぶ場合は送料400円を加え、合計8,880円です。
自由診療です。30錠は1日1錠の指示で服用する場合に30日分となります。薬の種類・用量・数量は診察で決まります。薬の処方がない対面診察の診察料は、初診2,500円・再診1,500円です。
来院・オンラインで相談する
- 来院診療
- 14:00〜22:00
- オンライン診療
- 9:00〜22:00
診察では、改善したい症状、これまでの薬の効き方、副作用、使っている薬を確認します。症状や持病によっては、来院での評価をお願いする場合があります。
予約画面の診療科目を
「ED(対面)」に変更してください。
「デイリータダラフィルの相談希望」と
お伝えください。受診方法をご案内します。
Web・LINEの受付は24時間です。LINEの一般相談と医師の診察は別です。
申込みから薬の受け取りまで
- 来院予約・LINE相談
希望する受診方法でお申し込みください。
- 診察で治療を決める
症状や薬を確認し、医師が処方の可否・用量・数量を判断します。
- 処方が決まったら、会計・受け取り
院内受取、診察・処方後の24時間受取、通常配送に対応。方法を個別にご案内します。
継続・再処方も、来院予約または上のLINE窓口から受診方法を確認できます。使っている薬・量・効き方・副作用を伝え、続け方や頓服への切り替えを診察で見直します。
参考資料
- EAU:Management of Erectile Dysfunction(毎日服用・頓服の選択など)
- PMDA:医療用シアリス錠 電子添文
- DailyMed:CIALIS 米国処方情報・患者向け情報
- PMDA:ザルティア錠 電子添文
- Zhouら:毎日服用と頓服の長期比較メタ解析(2019)
- Pengら:毎日服用と頓服の比較メタ解析(2017)
- Gagalら:12週間の無作為化比較試験(2025)
- Rosanoら:心血管リスクの高い男性の血管内皮機能(2005)
- Jehleら:死亡・心血管疾患・認知症との関連(2025、オンライン発表2024)
- PASTIS:脳血流に対する無作為化比較試験(2022)
- エスエス製薬:市販シアリス よくある質問
- Seftelら:毎日服用の効果が現れる時期を調べた比較試験(2011)
医師紹介

モイストクリニック 院長
金谷正樹 医師
国際医療福祉大学病院、東京医科歯科大学病院(現 東京科学大学病院)などで研鑽を積み、モイストクリニックで性感染症を中心に診療しています。
日本性感染症学会 会員
医学確認:金谷正樹 医師(2026年10月7日)
